2003 Fiscal Year Annual Research Report
電子カルテ間のデータ交換を実現する看護実践分類および用語のモデル開発
Project/Area Number |
14370803
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
水流 聡子 東京大学, 大学院・工学系研究科, 助教授 (80177328)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
堀内 成子 聖路加看護大学, 看護学部, 教授 (70157056)
川村 佐和子 東京都立保健科学大学, 保健科学部, 教授 (30186142)
中西 睦子 国際医療福祉大学, 保健学部, 教授 (00070681)
萱間 真美 東京大学, 大学院・医学系研究科, 助教授 (60233988)
村嶋 幸代 東京大学, 大学院・医学系研究科, 教授 (60123204)
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Keywords | 看護用語 / 標準 / 標準化 / 電子カルテ / 看護行為 / マスタ |
Research Abstract |
本研究は、日本の看護人的資源の状況も踏まえ、「コンピュータ上で取り扱うための国内標準」となりうる現実的モデルの開発を目的としている。そのため、(1)看護学上の要件と、(2)ITに関する技術上の要件とを整理・融合させる検討作業を行いつつ、看護行為に関する用語モデルフレームを構築した。最終的に、スタンダードケア・プログラムドケアからなる構造フレームを提示できた。 平成15年度は、以下の内容を実施した。 1.前年度に開発されたモデルの実用可能性の評価(某地域の国立病院・国立大学病院に対する2段階調査を実施し、現実適応性を高めた) 2.当該モデル内の用語に関するシソーラスの作成 3.在宅ケアの中で、今後適用されることが予測される看護ケアを抽出し、本モデルフレームへ追加 4.妊娠・分娩・産褥過程における本モデルフレームの適用可能性の評価 5.地域看護領域のモデルフレームの開発と使用事例 6.精神看護領域における本モデルフレームの適用可能性の評価 7.ICNPと本モデルフレームとの関係性の検討 8.ICNP開発担当者およびIMIA-NIメンバーに対して、本モデルに関する意見交換を行うための調整。 9.国内・国外(日本看護管理学会年次大会・日本看護科学学会学術集会・日本医療情報学会・AMIA(米国)・ヨーロッパ看護情報学会など)での成果発表 本モデルフレームは、厚生労働省の委託事業として、電子カルテのための各種標準マスタを開発、無償公開している(財)医療情報システム開発センター(MEDIS-DC)の、看護用語標準化検討委員会に採用された。MEDIS-DCが実施した看護系学会・専門看護師・認定看護師・400床以上の病院看護部、に対する評価調査の結果、現実適用性が高いことが示唆された。スタンダードケア部分に関しては、平成16年度早期には無償公開される予定である。
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Research Products
(7 results)
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[Publications] 水流 聡子: "臨床で使用されている看護行為名称の分析"医療情報学. 23・1. 65-76 (2003)
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[Publications] 水流 聡子: "EBNに不可欠な看護用語の標準化"EB NURSING. 3・4. 46-51 (2003)
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[Publications] 水流 聡子: "病院-在宅継続医療のための看護情報の活用-"保健の科学. 45・10. 729-735 (2003)
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[Publications] 水流 聡子: "電子カルテを視野に入れた看護用語の標準化"看護管理. 13・11. 883-886 (2003)
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[Publications] 水流 聡子: "看護サービスの品質管理と現場の看護情報教育"Quality Nursing. 10・3. 44-47 (2004)
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[Publications] 水流 聡子: "標準化した看護ケア用語の導入の効果-患者の全体像が見える記録へ-"第23回医療情報学連合大会. 36-37 (2003)
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[Publications] Mutsuko Moriwaki, Mie Masaki, Satoko Tsuru: "Analysis of nursing terms related to infection used in Japanese hospitals"8th International Congress in Nursing Informatics, Rio de Janeiro, Brazil, June 20-25, 2003. (2003)