2003 Fiscal Year Annual Research Report
思春期健康増進のための学生ヘルス・ボランティア養成プログラム開発とその評価研究
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14370814
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Research Institution | St. Luke's College of Nursing |
Principal Investigator |
田代 順子 聖路加看護大学, 看護学部, 教授 (30134175)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
松谷 美和子 聖路加看護大学, 看護学部, 教授 (60103587)
小澤 道子 聖路加看護大学, 看護学部, 教授 (40297065)
菱沼 典子 聖路加看護大学, 看護学部, 教授 (40103585)
三橋 恭子 聖路加看護大学, 看護学部, 講師 (30209811)
香春 知永 聖路加看護大学, 看護学部, 助教授 (30194947)
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Keywords | 学生ヘルス・ボランティア / プライマリ・ヘルス / サービス・ラーニング / 病院ボランティア / 地域ボランティア / 国際看護ボランティア |
Research Abstract |
平成15年度は昨年度の研究活動の成果発表と、学生のボランティア活動をさらに探索・記述するためにボランティア経験のある学生の面接調査を行なった。 成果発表:昨年度行なった先行研究文献の検討結果として、米国の看護領域で学生ボランティア活動を教育方法とする「サービス・ラーニング」の文献検討結果を聖路加看護大学紀要に発表。昨年度の調査結果を「ヘルス・ボランティア指向のある看護学生の『身近な健康問題とケア』の認識とボランティア経験と学習ニーズ」として第23回日本看護科学学会で発表し、聖路加看護学会誌で論文発表した。 本年度調査:大学としての支援プログラム作成のため、学生ボランティア活動経験者の学習ニーズを「身近な健康課題とケア」(PHC意識とケア行動)の観点から予備調査を行なった。調査には学士編入生、修士院生を含む15名の看護学生が協力した。一次分析結果:1)看護学生であるがゆえに期待されている活動領域(医療ケアを伴う在宅ケア、小児病陳、緩和ケア病棟、社会教育プログラム、地域づくり活動等)で、障害児の生活上の姉・兄役や障害者の援助者として活動していた。2)学生は、"自らの世界を広げる"、"将来の道を探索する"などの動機で活動を始め、色々な人びととの出会いが自らの成長に影響したと報告した。3)ボランティア活動のための学習資源は限られると報告していた。ボランティアとしての基本的考え方やマナーについてのガイダンスの必要性や活動中の課題を一緒に考えてもらえるアドバイザーの必要性も報告した。 学生はボランティア活動を、"看護職者の準備"の意味づけで始め、その対象者とのコミットメントの長さと深さで身近な他人・身近な健康問題となり、専門的に取り組むこともあった。学生ボランティアの支援プログラムとしては、ガイダンスコース・教材、活動アドバイス体制と専門教科との連動等の必要性が示唆され、来年度の研究課題とする。
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Research Products
(2 results)
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[Publications] 松谷美和子, 田代順子, 香春知永他: "看護教育法としての「サービス・ラーニング」:実践研究文献レビュー"聖路加看護大学紀要. 30号. 31-38 (2004)
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[Publications] 三橋恭子, 田代順子, 小澤道子他: "ヘルス・ボランティア指向のある看護大学生の『身近な健康問題とケア』の認識とボランティア経験と健康学習ニーズ:探索的予備研究"聖路加看護学会誌. 8巻1号. (2004)