2003 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
14370823
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Research Institution | St. Luke's College of Nursing |
Principal Investigator |
及川 郁子 聖路加看護大学, 看護学部, 教授 (90185174)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
田村 佳士枝 聖路加看護大学, 看護学部, 助手 (60236750)
横山 由美 聖路加看護大学, 看護学部, 助手 (30263700)
平林 優子 聖路加看護大学, 看護学部, 助教授 (50228813)
鈴木 千衣 福島県立医科大学, 看護学部, 助教授 (00245945)
川口 千鶴 自治医科大学, 看護学部, 教授 (30119375)
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Keywords | 小児看護 / 在宅ケア / 子ども / 家族 / ケアプログラム |
Research Abstract |
本研究は、慢性疾患や障害をもった子どもの在宅ケアの質を確保するための組織的プログラムを、地域性を考慮して開発するとともに、このプログラムを運用する小児看護の専門性の役割を確立することを目的に4年計画で行うものである。昨年度は文献検討の後、関東地域の3箇所のプログラム開発地域を選定し、その地域の基礎資料を得るための患児や家族への調査方法、ならびに看護職へのフォーカスグループインタビュー法による調査等について検討した。 今年度は、昨年度に引き続き調査の実施および分析を行った。調査対象者はT県717名(有効回答率80.4%)、F市123名(有効回答率57.5%)であり、さらにT県についてはM地域158名について分析した。F市の子どもは平均8歳で心疾患、腎疾患、悪性新生物などであり、M地域の子どもの平均は7歳9ヶ月で喘息、心疾患、神経・筋疾患などであった。両地域とも子どもたちは服薬など何らかの医療処置を行っていたが、日常生活上配慮を必要とする子どもは、F市25名(35.2%)、M地域53名(33.5%)と全体の3割は何らかの支援が必要なことが明らかになった。また、両地域の家族の6割はさまざまな人的・物的社会資源を利用していたが、その1/5程度は利用上困ることがあると答えていた。 看護職へのフォーカスグループインタビューは、F市、M地域、T地域の3箇所においてそれぞれ2回実施した。参加者は病棟・外来の看護師、保健師、訪問看護ステーションまたは病院の在宅ケア看護部看護師、養護教諭など6名から7名である。2回のインタビューを通し、慢性長期的障害をもつ子どもや家族へのそれぞれの関わり状況や連携の不足、課題などを見出すことができた。 次年度はさらに調査結果の詳細な分析を継続しプログラム作成へ反映させること、特に支援を必要とする対象者や支援内容について検討することが必要である。また今回フォーカスグループインタビューに参加した看護職を中心にケアプログラムの作成を行い、運用方法や評価方法などを検討していく予定である。
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Research Products
(2 results)