2002 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
14380002
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
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Research Institution | National Museum of Nature and Science, Tokyo |
Principal Investigator |
清水 慶一 国立科学博物館, 理工学研究部, 室長 (20154289)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
久保田 稔男 国立科学博物館, 理工学研究部, 研究官 (40280523)
三上 喜貴 長岡技術科学大学, 経営情報系, 教授 (70293264)
竺 覚暁 金沢工業大学, 建築学科, 教授 (30064447)
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Keywords | 技術開発 / 経験蓄積 / VTR / コンピュータ / 塩化ビニル / 産業技術史資料 / データベース |
Research Abstract |
本年度は技術開発経験の蓄積手法について、特に日本の事例を中心に調査し、以下の観点からその蓄積方法としてどのようなものが妥当であるか、試行的な実践を試みた。 1.特定分野の技術開発経験蓄積について VTR、コンピュータ、塩化ビニルの各技術分野について、技術開発経験の証となるような具体的事物(産業技術史資料)の所在調査を行った。特に塩化ビニル分野については、実際に技術開発に携わった技術者への聞き取りを行い、その証言を『国立科学博物館技術の系統化報告書塩化ビニル樹脂技術史資料集技術開発者達の証言と関連資料』としてまとめ、公刊した。 2.技術開発経験のデータベース化について 1.の技術分野のほかに、産業機械・工作機械・化学繊維・石鹸洗剤・オフィス家具・鍛圧機械の各技術分野について、技術開発経験の証となるような具体的事物の所在調査を行ない、結果をデータベース化し、インターネット上で検索できる形で公開した。また一部の技術分野のデータベースについては、『産業技術の歴史産業技術史資料データベース第1集(2002年版)』と題してCD-ROM化し、近く公刊される。 3.技術開発経験の系統化について 1、2.で明らかとなった産業技術史資料に基づいて、産業用ロボット・オフィスコンピュータ・農業機械の各分野について、残された産業技術史資料から、どのような技術開発経験が導き出され、技術開発の経緯が明らかとされるか、歴史的な記述にまとめながら検討した。 上記を具体的な事例研究として、日本の経験蓄積と活用に関する比較研究を行った。
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Research Products
(5 results)
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[Publications] 久保田稔男: "市街線建築事務所の組織陣容について東京市街線建設に関する歴史的研究その2"日本建築学会大会学術講演梗概集. F2. 293-294 (2002)
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[Publications] 久保田稔男: "国立科学博物館の「産業技術史資料情報センター」"電気技術史. 29号. 2-3 (2002)
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[Publications] 清水 慶一: "ニッポン近代化遺産の旅"朝日新聞社. 231 (2002)
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[Publications] 国立科学博物館編: "国立科学博物館技術の系統化調査報告書 塩化ビニル技術史資料集 技術開発者たちの証言と関連資料"国立科学博物館. 67 (2002)
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[Publications] 国立科学博物館編: "産業技術の歴史 産業技術史資料データベース 第1集(2002年版)(CD-ROM)"国立科学博物館. (2003)