2002 Fiscal Year Annual Research Report
W杯サッカー日韓共同開催をめぐる地域変動:環境・NPO・ネットワークに関連して
Project/Area Number |
14380005
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
松村 和則 筑波大学, 体育科学系, 助教授 (70149904)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
西原 康行 筑波大学, 体育科学系, 助教授 (50339959)
前田 和司 北海道教育大学, 教育学部・旭川校, 助教授 (30229299)
柳沢 和雄 筑波大学, 体育科学系, 助教授 (60191152)
矢崎 弥 山形県立米沢女子短期大学, 助教授 (70211612)
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Keywords | W杯サッカー / メディア・イベント / 地域開発 / スポーツ・コミュニティ / 生活論 / 文化論 / イベント遺産 |
Research Abstract |
研究初年度にあたり、W杯、メディア・イベント論、NPO関連の諸研究を渉猟して先行研究の収集、検討を研究分担者各自で行った。松村は、社会学のおける生活論的視座構造と文化論的視座構造の交錯点を探る理論的な整理を行いつつ、鹿嶋地区現地調査のための予備調査を数次に渡って行った。柳沢は、「地域の社会変動とスポーツコミュニティ」の関連を理論的に探りながら、鹿嶋地区での予備的な聞き取り調査を行った。前田は開発論の理論的整理を行いつつ、「W杯キャンプ誘致運動と地域開発-北海道栗山町の事例-」として日本女子大学での研究会で発表・報告した。西原は、新潟の事例を通して、スポーツ経営学の領域での理論的整理を踏まえたイベント遺産研究を進めて、生活意識とスポーツイベントの関わりを実証的に明らかにする予備的考察を行った。矢崎は、ボランティア組織の生成と変容に関してW杯キャンプ地での予備的調査研究を進めた(仙台・和歌山・出雲・新潟)。こうした分担者による基礎的研究に加えて、Richard Light氏(オーストラリア・メルボルン大学)の"J. League Soccer and the Rekindling Regional Identity in Japan"の枠組みをめぐって本人を交えて研究討論を行った。さらに、大沼義彦(北海道大学大学院・助教授)、鈴木文明(名寄短期大学・助教授)、東方美奈子(筑波大学文部技官)、林益弘(鹿嶋市企画部情報政策課)、橋本政晴(日本女子大学・助手)等の研究者を招待して理論的枠組みの検討を行い、助言、指導を仰いだ。
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