2002 Fiscal Year Annual Research Report
移民の適応戦略と前適応からみた移民社会・ホスト社会の地域生態学的比較研究
Project/Area Number |
14380024
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Research Institution | Tokyo Gakugei University |
Principal Investigator |
矢ケ崎 典隆 東京学芸大学, 教育学部, 教授 (30166475)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山下 清海 東洋大学, 国際地域学部, 教授 (00166662)
椿 真智子 東京学芸大学, 教育学部, 助教授 (80236934)
加賀美 雅弘 東京学芸大学, 教育学部, 助教授 (60185709)
斉藤 功 筑波大学, 地球科学系, 教授 (90006586)
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Keywords | 移民 / 移民社会 / 適応戦略 / 前適応 / 地域生態 |
Research Abstract |
本研究の目的は、多民族多文化社会の典型であるアメリカ合衆国カリフォルニア州を対象として、移民社会とホスト社会を地域生態学の視点から調査検討することを目的とするものである。本年度は初年度であり、ロサンゼルス大都市圏をおもな対象地域として、関係諸機関や資料館において資料・情報の収集にあたるとともに、現地調査を実施した。とくに、産業の立地と都市構造に関して概要を把握するとともに、エスニックタウンの立地と景観社会、民族組織、エスニックビジネスに関して基礎的な研究資料を入手することができた。本年度の最大の成果は、矢ヶ崎典隆著「カリフォルニアにおける日系移民の適応戦略と居住空間」(歴史地理学45(1),57-71)の刊行である。この論文において、移民社会とホスト社会の関係を地理学的に研究するための枠組みを提示するとともに、ローカルホスト社会において日系移民が生存するために用いる適応戦略について、民族組織、就業構造、居住形態に着目した研究法を提示した。また、テリージョーダンの「前適応」概念を現代の移民社会に適用する研究法についても考察を進め、目下、論文を準備中である。適応戦略と前適応という考察の枠組みに基づいて、ロサンゼルス大都市圏に流入した移民集団の地域生態について収集した資料の分析を継続するとともに、詳細な事例研究を提示することが、次年度以降の研究の課題である。
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Research Products
(1 results)