2002 Fiscal Year Annual Research Report
21世紀の社会経済情勢下における我が国大都市圏の空間構造
Project/Area Number |
14380027
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Research Institution | Osaka City University |
Principal Investigator |
富田 和昭 大阪市立大学, 大学院・文学研究科, 教授 (90116228)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
石川 雄一 長崎県立大学, 経済学部, 助教授 (00232273)
伊藤 悟 大阪市立大学, 大学院・文学研究科, 教授 (20176332)
藤井 正 大阪府立大学, 総合科学部, 教授 (20165335)
香川 貴志 京都教育大学, 教育学部, 助教授 (70214252)
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Keywords | 東京大都市圏 / パーソントリップ / 京阪神大都市圏 / 郊外核 / 都心地区 / マンション立地 / 地価変動 / 通勤流動 |
Research Abstract |
平成14年の6月に大阪市において第1回全体研究会を開き、各分担者が本年度の研究計画について報告し、分担者間の計画について若干の調整を行った。また、11月に東京都において第2回の全体研究会を開き、各分担者が研究の中間報告をおこない、さらに今後の研究計画を議論した。本年度のおもな研究実績は以下のとおりである。 東京大都市圏に関しては、山田が1990年代以降の地価の変動を検討して、都心部での局地的地価上昇を確認して、その要因としてマンション立地を仮説的に提示した。谷謙二は、1990年代後半の通勤流動の変化を分析して、郊外から東京都区部への通勤者数が減少したことを明らかにし、その要因を考察した。また富田は、都心3区に転入した人の男女別の属性を国勢調査報告のデータをもとに分析し、転入就業者の産業について第3次産業の占める割合がきわめて大きいことなどを明らかにした。さらに、古賀慎二は超高層オフィスビルの立地についてのデータベースを作成した。 京阪神大都市圏に関しては、石川雄一が1990年と2000年のパーソントリップ調査のデータを入手して、時間的変化を分析し、郊外ではホワイトカラー化の進展と関係が深いトリップの増加が著しいことをみいだした。藤井正は、1990年代の人口と産業の郊外化について詳細な分析を、豊田哲也は地価の変動についての分析をしている。 また、香川貴志による3大都市圏の分譲マンションの立地動向の分析もすすんでいる。地方都市圏については、伊藤悟が金沢都市圏におけるパーソントリップ調査のデータを収集・整理をした。
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Research Products
(1 results)