2002 Fiscal Year Annual Research Report
ポストモダンの景観論・空間論における「文化的転回」の影響とその評価に関する研究
Project/Area Number |
14380028
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Research Institution | Osaka City University |
Principal Investigator |
山野 正彦 大阪市立大学, 大学院・文学研究科, 教授 (20094493)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
高木 彰彦 九州大学, 大学院・文学研究科, 教授 (90197054)
野澤 秀樹 九州大学, 大学院・文学研究科, 教授 (00036998)
水内 俊雄 大阪市立大学, 大学院・文学研究科, 助教授 (60181880)
水岡 不二雄 一橋大学, 大学院・経済研究科, 教授 (30199989)
熊谷 圭知 お茶の水女子大学, 文教育学部, 教授 (80153344)
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Keywords | 文化・社会地理学 / カルチュラルスタディ / 文化的転回 / ポスト・モダン地理学 / ラジカル地理学 / 抵抗 / 地理思想 / 自然 |
Research Abstract |
本年度は、全体研究会を1回、国際学会発表2回,サブ研究会を2回開催した。その成果として雑誌の「空間・社会・地理思想」第7号,および英語報告書の"REPRESENTING LOCAL PLACES AND RAISING VOICES FROM BELOW"を刊行した。まず、ハンガリーで開催された第3回ICCGでは,科研メンバーの12名が出席し,ジェンダー地理学,Urban Poorの地理学,国家表象の地理学,自然,環境の地理学などで,それぞれ発表を行い,深い交流を進めるにいたった。その結果,ICCGの地域学会版である,EARCAGの開催を,この科研メンバーを中心にして,来年度行うことになった。またICCGハンガリー大会での発表の成果は上述の英文報告書で公開される。地理学において,草の根からの抵抗や,声をあげ,地域を改変して行くパワーとなるプロセスの解明を中心としている,かなりラジカルな内容になっているのではないかと,自負している。また3月のAAAGでは2名出席し,次回のEARCAGでもひとつのセッションを組むことになっている,反基地闘争,環境,安全保障に関する出席予定者同士の打ち合わせもおこなった。熱海で開かれた全体研究会については,来年度の国際学会EARCAGをどのように進めるかの話題に集中し,中心的に活動することになるメンバーの研究発表が行われた。サブ研究会では,社会学者たちとの空間論研究会と銘打って本年も進められた。雑誌の7号については,GISと地理学に関する翻訳特集を組んだ。またE・ソジャの主著,ポストモダン地理学の翻訳も年度中に完成予定である。
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Research Products
(7 results)
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[Publications] 島津俊之: "明治政府の地誌編纂事業と国民国家形成"地理学評論. 75. 78-113 (2002)
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[Publications] 中島弘二: "記号の限界"地理学評論. 76. 176-179 (2003)
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[Publications] 加藤政洋: "グローバル化と地理学的想像力"思想. 933. 94-107 (2002)
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[Publications] 山崎孝史: "話題フォーラム「9月11日に寄せて」"地理. 47-3. 48-53 (2002)
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[Publications] 高木彰彦: "小説『四万十川』にみる高度経済成長"史淵. 139. 177-202 (2002)
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[Publications] 熊谷圭知: "面白い地誌のために"地理. 47-4. 8-16 (2002)
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[Publications] Toshio Mizuuchi: "Representing Local Places and Raising Voices from Below"Osaka City University. 143 (2003)