2003 Fiscal Year Annual Research Report
ポストモダンの景観論・空間論における「文化的転回」の影響とその評価に関する研究
Project/Area Number |
14380028
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Research Institution | Osaka City University |
Principal Investigator |
山野 正彦 大阪市立大学, 大学院・文学研究科, 教授 (20094493)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
高木 彰彦 九州大学, 大学院・文学研究科, 教授 (90197054)
野澤 秀樹 九州大学, 大学院・文学研究科, 教授 (00036998)
水内 俊雄 大阪市立大学, 大学院・文学研究科, 教授 (60181880)
水岡 不二雄 一橋大学, 大学院・経済研究科, 教授 (30199989)
熊谷 圭知 お茶の水女子大学, 文教育学部, 教授 (80153344)
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Keywords | 文化・社会地理学 / カルチュラルスタディ / 文化的転回 / ポスト・モダン地理学 / ラジカル地理学 / 抵抗 / 地理思想 / 自然 |
Research Abstract |
本年度は、全体研究会を1回、国際学会発表2回,サブ研究会を1回開催した。その成果として雑誌の「空間・社会・地理思想」第8号,および国際学会の発表要旨集の"Searching Alternative Geography from Below"を刊行した。まず、8月に東京と大阪で開かれた国際学会は,東アジアオルタナティブ地理学会議EARCAGであり、第3回目を迎えた今回、この国際学会を全面的に支援し、科研メンバーの12名が出席し、発表のみならず,運営に全面的にかかわり,加えて関連院生も多く参加し,発表もおこなった。E・ソジャの主著,「ポストモダン地理学」の翻訳が、本科研メンバーの努力のもとに,7月に発刊された。これを記念して,EARCAGの会議ではアメリカからこのソジャも招聘し、東京、大阪で2回の講演会のバックアップも行った。その詳細はすべて,http://econgeog.misc.hit-u.ac.jp/earcag/Osaka/にあげている。また3月のAAAGでは1名出席し,次回のメキシコシティで開かれる,本科研もバックアップしているICCGの準備の会合をもった。11月に吹田で開かれた全体研究会については,地理思想関連の奥深い発表と,質疑が濃密に行われた。サブ研究会では,社会学者たちとの空間論研究会と銘打って本年も進められた。空間論研究会の活動が7年目をむかえ,3月に研究集会をもった。この科研の活動メンバーを中心に、来年度から,空間論研究叢書を発刊することが決まった。雑誌の8号については、若手院生の重厚な研究を掲載することができ,ますますその内容の高度さが当誌の存在意義を高らしめた。
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Research Products
(7 results)
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[Publications] 大城直樹: "地理学と社会学-折衝の第二ラウンド?-"社会学雑誌. 20. 111-124 (2003)
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[Publications] 水内俊雄: "近代大阪の空間構造と居住分化"都市文化研究. 2. 114-133 (2003)
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[Publications] 加藤政洋: "エドワード・ソジャとポストモダンの転回"都市文化研究. 3. 94-107 (2004)
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[Publications] 熊谷圭知: "パプアニューギニア:空間の仕切り直しとローカリティの揺らぎ--辺境の「旅」とフィールドワーカーの位置性をめぐって"地域研究論集. 5-2. 115-136 (2003)
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[Publications] 遠城明雄: "1930年代の都市中小小売商--福岡県の場合"史淵. 140. 237-274 (2003)
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[Publications] 福田珠己: "異質性と均質性の間で--「地域」再考ノート"大阪府立大学紀要 人文・社会科学. 51. 47-56 (2003)
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[Publications] 「郷土」研究会編: "郷土:表象と実践"嵯峨野書院. 272 (2003)