2003 Fiscal Year Annual Research Report
第四紀末の地形・地質年代尺度の高度化・精密化の総合的研究
Project/Area Number |
14380031
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Research Institution | Hiroshima University |
Principal Investigator |
奥村 晃史 広島大学, 大学院・文学研究科, 教授 (10291478)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
茅根 創 東京大学, 大学院・理学系研究科, 助教授 (60192548)
中村 俊夫 名古屋大学, 年代測定総合研究センター, 教授 (10135387)
海津 正倫 名古屋大学, 大学院・環境学研究科, 教授 (50127883)
鈴木 毅彦 東京都立大学, 大学院・理学研究科, 助教授 (60240941)
長岡 信治 長崎大学, 教育学部, 助教授 (80244028)
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Keywords | 放射性炭素同位体年代測定 / 高精度年代測定 / 後期更新性 / 火山噴火 / テフラ / 完新世 / 古地震 / 補正年代 |
Research Abstract |
液体シンチレーションカウンターと加速器質量分析計を用いて後氷期の高精度時代対比を実施するために以下のフイールド調査をおこなった.テフラ年代に関しては,阿蘇火山当方波野村でオールコアボーリング調査を行い阿蘇中央火口丘テフラ群と久住火山テフラ群の詳細なテフラ年代層序解明を進め,中部九州の第四紀末のテフラ層序と地質年代の高度化をはかった.後氷期堆積物に関しては,北部九州の糸島低地の沖積層オールコアボーリング調査を行った.今年度末から来年度にかけてこれらのボーリングコアの詳細な解析を実施する予定である.また,中海湖底の完新世堆積物の高精度年代を解明するための試料の検討を行い,その一部をサンディエゴ州立大学に依頼して加速器質量分析計年代の測定を実施した.超低バックグラウンド液体シンチレーションカウンターを用いた年代測定を行うため,ベンゼン標準試料の合成手法の改良を行い年代測定を実施した.また,加速器質量分析計を用いた年代測定に供する試料採取方法,洗浄・乾燥,顕微鏡観察に関わる技術を検討し,標準化を試みた.
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Research Products
(5 results)
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[Publications] Yamano, H.: "Influence of wave energy on Holocene coral-reef development : an example from Ishigaki Island, Ryukyu Islands, Japan"Sedimentary Geology. 159. 27-41 (2003)
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[Publications] 近藤久雄: "丹那断層の過去3000年間の活動履歴と単位変位量-田代地区における3Dトレンチ・Geoslicer調査"地震第二輯. 55. 407-424 (2003)
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[Publications] Johnson, S.Y.: "Maps and data from a trench investigation of the Utsalady Point fault, Whidbey Island, Washington"U.S.Geological Survey Miscellaneous Field Studies Map. 2420. 1 sheet (2003)
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[Publications] Crone, A.J.: "Paleoseismicity of Two Historically Quiescent Faults in Australia : Implications for Fault Behavior in Stable Continental Regions"Seismological Society of America Bulletin. 93. 1913-1934 (2003)
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[Publications] 松井 章編: "環境考古学マニュアル"同成社. 401 (2003)