2002 Fiscal Year Annual Research Report
3次元ファッション・ファクトリ・ブティックのシステム開発(そのII)IT革命に対応した消費者にやさしい衣服選択支援のための情報構築システム化
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14380035
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Research Institution | Mie University |
Principal Investigator |
増田 智恵 三重大学, 教育学部, 助教授 (60132437)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
岡部 秀彦 産業技術総合研究所, 物質プロセス研究部門, 主任研究員
渡辺 澄子 松阪大学短期大学部, 生活科学科, 教授 (90071141)
今岡 春樹 奈良女子大学, 政活環境学部, 教授 (00223321)
乾 滋 信州大学, 繊維学部, 助教授 (10356496)
庭屋 晴夫 産業技術総合研究所, 物質プロセス研究部門, 主任研究員
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Keywords | 非接触3次元カラー人体計測 / 成人女子 / 3次元人体曲面形状 / 点集中のガウスの曲率・測地的曲率・平均曲率 / 着装シミュレーション / イメージ評価 / イメージの判別と予測 / ファジイ積分 |
Research Abstract |
平成14年度の研究成果は次の通りである。なお,同研究課題(その1)で購入した非接触三次元人体計測器に本年度の研究費でカラー計測機能を補設したため,調整を含め約半年の間機器が使用不可となり研究が遂行出来ない部分も生じ計画の一部を変更した。 1.非接触三次元カラー人体計測器の設定と調整および計測用下着の開発 (その1)で購入した非接触三次元人体計測器に本年度カラー計測機能を昨年度11月に補設,光源の増設と新設工事を行い,計測機器の調整から従来の計測システムをカラー計測用に再システム化して計測予備実験を行った。計測時間は従来の10秒から5秒に減少し姿勢変化でのぶれや計測負担は少なくなったが,計測表示結果から体表面上の計測点などの二重表示および人体輪郭部分でのめくれなどの計測データ精度上問題が残され,計測が実施できるまでの調整とソフト開発が必要となった。メーカー側では問題解決ができないため,研究者側がソフトを提供して改善を依頼して,5月から本実験をする予定で準備を進めている。また,同研究課題(その1)の既製のブラジャーでの不具合をなくすため計測用の専門の下着開発を行い,予備実験を行って本実験用の計測下着を試作した。同研究課題(その1)での58名の曲率による体表面形状との比較資料として,ほぼ同条件の胴部石膏体の曲率も収集して検討した。 2.デザイン服選択支援のためのデザイン服の予測の検討と着装シミュレーションの構築 (その1)では多変量解析を用いて10のイメージ用語に対応したデザイン服(写真)とデザイン要素について検討した。しかし,その評価は心理的,感性的な尺度を扱っていることから,その尺度評価のあいまいさも踏まえた検討もする必要がある。今回はファジイ積分のうちショケ積分を用いてイメージ用語に対応したデザイン服の予測等について分析も始めつつある。10のイメージの評価が高く且つ現在の技術で着装シミュレーション化できる服について,標準サイズのパターンを作成し約15着の三次元着装シミュレーションでの画像を準備し,現在,評価のためのシステムを整備した。現在さらに約300のデザイン服(写真)を収集したので,同じ評価方法を用いて新しいデザイン服の予測精度を検討する予定である。 3.デザイン服選択支援のための三次元体形のイメージ評価のためのイメージ用語の収集と画像構築 デザイン服選択において,個人の体形を生かしまたカバーするデザイン服の支援も必要である。そのための三次元体形の評価を従来のサイズだけでなく視覚的な体形の感性評価として捉え,体形に適したデザインを提示したい。本年度はそのための体形イメージ評価用語を収集し,同研究課題(その1)で計測した58名の三次元人体の前面,側面,背面の画像を対象にイメージの分類のための予備調査を行い,概略的な体形イメージを捉えたので,来年度三次元画像での評価による本調査を実施したい。
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Research Products
(1 results)