2002 Fiscal Year Annual Research Report
異なる季節・地域におけるユニバーサル・ファッション提案のための被服衛生学的研究
Project/Area Number |
14380037
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Research Institution | Tottori University |
Principal Investigator |
伊藤 紀子 鳥取大学, 教育地域科学部, 教授 (90108788)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
諸岡 晴美 富山大学, 教育学部, 教授 (40200464)
山崎 和彦 実践女子大学, 生活科学部, 教授 (00145161)
平田 耕造 神戸女子大学, 家政学部, 教授 (70110624)
栃原 裕 九州芸術工科大学, 芸術工学部, 教授 (50095907)
岡田 宣子 東京家政大学, 家政学部, 教授 (70160679)
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Keywords | 高齢者 / ユニバーサル・ファッション / 健康 / 温熱環境 / 温冷感覚 / 着衣状況 / 着脱性 / 衣服選択 |
Research Abstract |
高齢者が安全で快適な環境で、健康を維持し自立した生活を送るための生活支援システムの一環として、高齢者の心理・生理・身体形状・運動特性の特徴を把握し、科学的理論に裏付けされた、異なる季節・地域のユニバーサル・ファッションのあり方を提案するため、平成14年度では、以下の実績を得ることができた。 1)全国を寒冷地(北海道・東北)、中温地(関東中部・北陸・近畿・山陰・山陽四国)、高温地(九州・沖縄)の3ブロック9地区に分類し、基礎項目(身体状況、生活の内容、家族状況)、着衣状況、衣服選択の視点、衣服購入方法とそれぞれの地域における着衣の種類等について予備調査も含めて検討を重ね、地域、季節を考慮した調査用紙を完成させた。この調査を今後においても意義あるものとするため、日本の10数年後また、世界の各地域との比較調査へ利用可能とすべく、調査用紙の完成には十分時間をかけた。山陰地区の冬季予備調査においては、個人住宅とデイケアー施設では室内の温熱環境整備の差が大きく、着衣内容、着衣量に影響していることが明らかとなった。 2)研究代表者および研究分担者は、下記のテーマで研究を開始している。 高齢者の着衣量と身体負担(伊藤)、高齢者の衣服内気候と温熱生理反応(平田)、下肢部に対する加温および冷却効果に関する研究(山崎)、高齢者の足部被覆形態と末梢皮膚温、温冷感覚との関係(諸岡)、高齢者の衣服デザインと着脱性(岡田)、ねんりんピック参加者に見る活動的な高齢者の服装(藤原)高齢者の行動と着衣状況(船津)、履物による足部圧迫の身体影響(岩崎)、体圧分布による快適敷布団の検討-蓐瘡予防の視点から-(田村)、低温環境が生理心理反応に及ぼす影響(栃原)。
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Research Products
(1 results)