2002 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
14380044
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
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Research Institution | Nara University of Education |
Principal Investigator |
米山 京子 奈良教育大学, 教育学部, 教授 (30079743)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
池田 順子 京都文教短期大学, 家政学部, 教授 (30076880)
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Keywords | 骨密度 / 授乳 / 超音波骨密度測定 / カルシウム栄養 / 食生活 / 離乳 / 母乳栄養 |
Research Abstract |
4年計画の初年度であり、今年度は研究目的の1つである、「授乳による骨密度低下を食生活により阻止できるか」について、今年度新たに授乳初期の対象者を20人増して、前回と同じく骨密度測定、尿分析、食事指導を行った。この結果も含めた結論は来年度以降にしか判明しないので、今年度はこれまでの対象者の追跡調査結果より検討した結果を報告する。 対象者は平成12年に開始した出産後12週以内の授乳婦24人および平成13年に開始した授乳婦19人計43人である。カルシウムを始め授乳婦に必要な栄養素を充足させる食事指導、開始時、6ヵ月後、1年後の3回の骨密度測定と骨密度関連要因の調査、尿中カルシウム(Ca)、Hydroxyproline、Creatinineの測定を行い相互関係を分析した。 結果は、1.Ca摂取量が充足されていても第1子では授乳により骨密度が下がる。 2.授乳中には骨吸収、骨形成ともに亢進しており、また、Ca摂取量の少ない者では尿中Ca排泄量が有意に少なく腎臓でのCa保持が行われている。 3.蛋白質摂取量と骨密度低下率間には有意の負相関が見られ、蛋白質摂取量が多すぎると骨密度低下が大きい。特に動物性蛋白質の場合に明らかである。蛋白質摂取量が多い者では骨吸収が亢進しており、骨密度の低下となったことが伺えた。 4.乳・乳製品摂取量が極端に少ない場合、骨密度の低下が有意に大きい。
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