2002 Fiscal Year Annual Research Report
ITを活用した自然体験型フィールドワークプログラムの開発
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14380057
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Research Institution | Kobe University |
Principal Investigator |
土井 捷三 神戸大学, 発達科学部, 教授 (20020620)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
武田 義明 神戸大学, 発達科学部, 助教授 (90155028)
田結庄 良昭 神戸大学, 発達科学部, 教授 (90030585)
小石 寛文 神戸大学, 発達科学部, 教授 (70030591)
伊東 昌子 NTTアドバンストテクノロジ, 主任研究員
稲垣 成哲 神戸大学, 発達科学部, 助教授 (70176387)
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Keywords | フィールドワーク / IT活用 / 携帯電話 / プログラム開発 |
Research Abstract |
本年度の研究実績は,以下の通りである。 1 文献・資料収集とその整理 六甲山を対象とした自然体験型の野外フィールドワーク,防災教育に関する文献資料を収集し,これまでの研究成果や議論を整理した。また,それらの主要なものをまとめ『ITを活用した自然体験型フィールドワークプログラムの開発基礎編六甲山総合カリキュラム』を編纂した。 2.野外フィールドワークのための携帯電話を利用した情報共有システムの構築 デジタルカメラ付き携帯電話のメール機能を利用して,撮影した画像を送信し,その画像をWeb上に逐次蓄積し,公開・閲覧できるシステムを構築した。本システムは,本科研の研究協力者の一人が開発したフリーウェア(clippic)をカスタマイズしたものであり,メール処理プログラムと画像一覧CGIプログラムから構成されたものである。 3.携帯電話を活用した野外フィールドワークプログラムの小規模な試行 2で構築したシステムの安定性及びユーザーインターフェースの利便性について検討するために,大学生(15名)を対象にした試行実験を2003年1月に実施した。試行実験の結果を踏まえて改良したシステムにおける授業でのフィージビリティーをテストするために,さらに2003年2月に小学生(1年生40名)を対象とした計12時間の実験授業を組織した。その結果,本システムは,小学生における野外フィールドワークの授業で利用可能であることがわかった。また,本システムで提供される学習環境は,野外フィールドワークにおける分散的な学習活動を協調的なものにしていく可能性が示唆された。
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Research Products
(1 results)