2004 Fiscal Year Annual Research Report
知能メディアとしてのコンピュータのe-Learningにおける数学教育への応用
Project/Area Number |
14380063
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Research Institution | Tokai University Junior College |
Principal Investigator |
柴田 正憲 東海大学短期大学部, 教授 (80170900)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
荒木 修一 東海大学短期大学部, 講師 (70276806)
今西 奈美 東海大学短期大学部, 講師 (80341931)
河村 勝久 東海大学, 教育研究所, 助教授 (70119668)
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Keywords | e-Learning / 数学教育 / Web教材 / 数式表現 / HTML変換 / 知能メディア / LAN-CAI / MACAI構想 |
Research Abstract |
最終年である本年度は、ハードウエア環境としてはVMwareのアップグレード版を用いて、引き続きLinuxを含むマルチOS環境での動作の研究検討を昨年に続き行った。昨年度まで行ってきた数学教材の原稿作成は、基礎的な分野は終了しつつあり、今年度は、大学初年級学生の学ばなければならない内容・分野を少しずつ埋めてきている。Web上での数式表現および関数グラフのためのソフトである(株)シンプレックスのカルキングCalking Ver6.0からは、数式、グラフなどのTexおよびHTMLファイルへの変換が可能となり、e-Learning教材作成には格段に利用し易くなった。また、これによるWebシステム作成は、JavaScriptを用い、教材の提示、解答と正解の提示、発展、採点と結果の送信が行えるようになった。教材の追加・変更の為の簡単なマニュアルとともに、秋には数学e-Learning教材「明解」の試用版を研究室HP上で公開を行った。今後は、インターネットを通じて、フリーソフトとして大学付属高校の先生方のみならず多くの先生方へ供給したいと考えている。Web教材の公開は、基本計画・設計の明確化、教材作成方法のシステム化、能率化を考える上での良い材料を提供したものと考えている。教材構造分析などにおけるファジィ理論の応用や、遺伝的アルゴリズムによる学習カリキュラム進行についての研究は、今後の課題として残っている。今後も、数学e-Learningシステム「明解」による数学基礎教育への支援を行う努力をさらに行いたい。研究成果の発表については、情報処理教育研究集会、教育システム情報学会、国際的には、デンマーク、コペンハーゲンでのICME10(国際数学教育会議)に論文を提出、受理された。さらに、日本数学教育学会の高専・大学部会論文誌では今までの研究の経過と成果をまとめて発表することができた。
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Research Products
(4 results)