2002 Fiscal Year Annual Research Report
グリーンケミストリー教材の開発とそれを使っての意思決定能力育成に関する調査研究
Project/Area Number |
14380066
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Research Institution | National Institute for Educational Policy Research |
Principal Investigator |
松原 静郎 国立教育政策研究所, 教育課程研究センター・基礎研究部, 総括研究官 (50132692)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
有元 秀文 国立教育政策研究所, 教育課程研究センター・基礎研究部, 総括研究官 (40241228)
鳩貝 太郎 国立教育政策研究所, 教育課程研究センター・基礎研究部, 総括研究官 (10280512)
堀 哲夫 山梨大学, 教育人間科学部, 教授 (30145106)
鎌田 正裕 東京学芸大学, 教育学部, 助教授 (20204604)
山本 勝博 大阪府教育センター, 主任研究員 (60250263)
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Keywords | グリーンケミストリー / 化学教育 / 環境教育 / 中・高等学校 / 教材開発 / 学習履歴シート / 実践研究 / 調査研究 |
Research Abstract |
1 学習教材の開発および実践 中学校選択理科及び高等学校化学IにおけるグリーンケミストリーGSCの学習教材としてワークシート1〜5を作成し,2高校において授業実践した。A高校では総合的な学習の時間に実践し,生徒は興味を示してまじめに取り組んだ。学習後は,学習前とは変わって,大気汚染の具体的な原因物質などの記載や人類の関わり,問題解決についての内容の具体的な記載が圧倒的に増え,学習効果が認められた。B高校では,3学年を対象とし推薦で進路が決まった生徒に課題学習として実施した。かなり積極的に取り組む姿勢が見られ,課題学習でも十分効果があることが分かった。 また,ワークシートにより学習する際に,インターネット活用を含めた教材のデジタル化を試みた。ただし,今年度の授業実践に利用するまでには至らなかった。 2 評価方法の開発および実践 学習教材の効果を高等学校で実践し調査したが,その際一枚ポートフォリオ評価法に準じた学習履歴シートを作成し,新たな評価方法として利用した。この評価方法による生徒の回答内容から教材の妥当性を検討する手がかりを得られた。 3 実験教材の開発および実践 中・高等学校の教科書についてGSCの観点から開発できそうな実験について調査した。その結果,中・高等学校で使う試薬が非常に限定されてきており,当初とは異なる面での実験を考えることになった。危険性の防止と試薬の再利用など種々の点から,実験教材の開発を試み授業実践した。実践後の調査で,GSCの視点をある程度持ち合わせている生徒が少なからずいることがわかった。
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