2002 Fiscal Year Annual Research Report
教師と教育実習生の授業設計過程の比較分析による支援システムの開発
Project/Area Number |
14380069
|
Research Institution | Hokkaido University of Education |
Principal Investigator |
山崎 正吉 北海道教育大学, 教育学部・函館校, 教授 (80107242)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山口 好和 北海道教育大学, 教育学部・函館校, 助教授 (30271018)
三橋 功一 北海道教育大学, 教育学部・函館校, 教授 (40166062)
中村 紘司 北海道教育大学, 教育学部・函館校, 教授 (40007563)
|
Keywords | 授業設計 / 独話法 / プロトコル分析 / ISM法 / 教育実習生 / 教師 |
Research Abstract |
1.授業設計過程のデータ収集 授業設計過程を独話法で記録してもらうため、教師や教育実習生に対して貸し出すICレコーダを準備した.また,これとは別に教育実習を終了した実習生と教師に13の思考要素に影響を及ぼす先行の思考要素について一対比較法で評価してもらうアンケートを作成した. 2.授業設計過程のデータの比較分析 教師と教育実習生の授業設計過程の比較分析をするため、独話法により得られたデータをプロトコル分析により,どのような思考要素を用いているか,順序性と重要度,先行する思考要素の影響度から授業設計過程の構造の分析を試みた.同様に,アンケート調査により得られたデータから教師と教育実習生で思考要素と有意味な先行の思考要素間の対を求め,その思考要素間の対を元にISM法によって授業設計過程の構造の比較分析を試みた. 3.システムの設計と利用法の開発 それぞれの思考の段階で教師が必要とする資料を分析し,どこまでの資料を収集してシステムに登録するかを検討した.また、資料を公開する範囲を検討し、システムの運用計画を開発するのを試みた.既に作成されている光ファイリング装置に登録された学習指導案のデータベースと中型電算機に登録されたテスト項目のデータベースをシステムに移植するが、これらの資料の利用法について検討した.特に,ADF付のスキャナを新しく指導案のデータを登録するために導入した.
|
Research Products
(2 results)
-
[Publications] 三橋功一, 山崎正吉: "授業設計の手がかりに関する因子分析による教師と実習生の特徴"日本教育工学会論文誌(日本教育工学雑誌). 26(3). 129-141 (2002)
-
[Publications] 三橋功一, 山崎正吉, 梅澤 実: "教師と実習生が焦点をあてる教育実践の活動を構成する因子の比較"日本教育工学会誌(日本教育工学雑誌). 26(Suppl). 73-78 (2002)