2002 Fiscal Year Annual Research Report
e-Learning環境での協調学習支援のためのメタデータ化と知識共有の研究
Project/Area Number |
14380075
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Research Institution | The University of Electro-Communications |
Principal Investigator |
岡本 敏雄 電気通信大学, 大学院・情報システム学研究科, 教授 (60125094)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
田村 恭久 上智大学, 理工学部, 講師 (30255715)
宮寺 庸造 東京学芸大学, 教育学部, 助教授 (10190802)
本田 敏明 茨城大学, 教育学部, 教授 (00127705)
井上 智雄 国立情報学研究所, 知能システム研究系, 助手 (40307666)
香山 瑞恵 専修大学, ネットワーク情報学部, 講師 (70233989)
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Keywords | 協調学習支援基盤 / 協調学習モデル / メタデータ / Learning Entity / 事例ベース / 知識共有 / レポジトリー |
Research Abstract |
現在,インターネットを利用した協調学習を支援するシステムが数多く開発され,教育の実践が展開されている.しかし,これらのシステムを活用したとしても,教育現場では,教師が自らの教育目的,意図,指導の方針に基づき,様々な学習環境をデザインしなければならない.また,協調学習と一口でいっても様々な形態・指導の方法があり,現実的な制約をふまえて,その実行可能な知識の共有化を行うことが大きな課題となっている. 本科研の目的は,協調学習支援を意図したLearning Entityのメタデータ化(CLEM : Collaborative Learning Entity Metadata)とその参照モデルによる知識抽出・共有の具体化を行うことである.そして,メタデータ付けされた協調学習事例から構成される事例ベースの構築・運用を通じて,教師の協調学習環境の設計や指導に関する教育的知識の抽出を試みる. CLEMに基づく協調学習事例ベースは,事例管理のみならず,対話的事例検索の機能を提供することで,教師の協調学習の設計・実践・評価等に関する知識を共有・再利用することを可能にする.本科研では,この事例ベースの研究を通じて,教師の協調学習環境設計を支援することを意図するものである. 今年度は,協調学習に関係する広範な研究成果の調査,および,教育現場での事例調査を行った.そして,この調査結果に基づき,包括的協調学習モデルの構築と第一ステップとしてのCLEMの規定を行った.具体的には下記の項目について研究を行い,成果を得た. ・協調学習の研究および実践の動向調査 ・協調学習における技術的,教育的課題の考察 ・協調学習のメタデータ化(CLEM)と共有すべき対象の考察 ・CLEMに基づく協調学習事例ベースの枠組みの提案
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Research Products
(20 results)
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[Publications] Toshio Okamoto: "RAPSODY : ASELF/COLLABORATIVE-LEARNING MULTIMEDIA BASED TEACHER TRAINING DISTANCE"International Journal of Computers and Applications. Vol.24,No.2. 52-57 (2002)
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[Publications] Mizue Kayama: "Knowledge management for collaborative learning support in the internet learning space"International Journal of Industry and Higher Education, IEEE. Vol.16,No.4. 249-259 (2002)
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[Publications] Tohie Ohara: "Paradigm and Methodology of an Educational Technology : An Example about Application of New Technology of Teacher Support"The 18th Annual Conference of Japan Society for Educational Technology. (2002)
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[Publications] 木原利江: "教員養成における教育のバーチャル化-ドイツVIBプロジェクトの検討-"日本教育工学会第18回大会論文集. (2002)
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[Publications] Chris Houser: "Computer Assistance for Reading and Writing Japanese as a Foreign Language"CALICO(Computer Assisted Language Instruction COnsortium) Journal. Vol.19,No.3. 541-549 (2002)
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[Publications] Mamoru Endo: "A Distributed Multiuser Virtual Space System"IEEE Computer Graphics and Applications. Vol.23,No.1. 50-57 (2002)
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[Publications] Yurie Iribe: "A Proposal of Related Information Providing System on Distributed VOD"Proc. The IEEE International Workshop on Knowledge Media Networking. 43-48 (2002)
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[Publications] 植野真臣: "ベイジアン・ネットワークによる知的チュータリング・システム"教育システム情報学会誌. Vol.19,No.4. 303-312 (2002)
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[Publications] 植野真臣: "eラーニングにおける学習履歴データベースとデータマイニング"日本教育工学会18回大会講演論文集. 181-184 (2002)
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[Publications] Maomi Ueno: "Learning Log Database and Data Mining system for e-Learning -On-Line Statistical Outlier Detection of irregular learning processes"Proc. of International Conference on Advanced Learning Technologies 2002, IEEE Computer Science. 436-438 (2002)
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[Publications] 田村恭久: "大学におけるリアルタイム遠隔学習の設計と実装"日本ディスタンスラーニング学会 会誌. No.4. (2003)
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[Publications] 三ツ井淳: "学習者の教材解釈に着目した学習ドメインの分析と再利用"教育システム情報学会 研究会. (2002)
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[Publications] 清水友明: "学習支援エージェントを用いた学習者状態に適応する誘導方法"教育システム情報学会 研究会. (2002)
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[Publications] 香山瑞恵: "協調学習技術と協調学習基盤"教育工学会全国大会論文集. 149-152 (2002)
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[Publications] 香山瑞恵: "分散協調学習基盤と学校運営システムの開発"日本教育工学会研究報告集. JET02-5. 65-72 (2002)
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[Publications] 香山瑞恵: "協調学習記述のためのメタモデルの検討"教育システム情報学会研究会報言語・知識処理応用研究部会. Vol.2002,No.5. 33-38 (2002)
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[Publications] 井上智雄: "デジタル指導書を利用する指導計画作成支援"教育システム情報学会研究報告. Vol.2002,No.4. 23-30 (2002)
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[Publications] 井上智雄: "デジタルコンテンツを活用する教師の授業実施プロセス支援の提案"日本教育工学会第18回大会講演論文集. 317-318 (2002)
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[Publications] 井上智雄: "穏やかな協調学習のためのネットワーク上での社会関係の構築"情報処理学会論文誌. Vol.43,No.11. 3395-3406 (2002)
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[Publications] 本田敏明: "情報教育の新パラダイム-理論と実践の目指すもの-"丸善. 276 (2002)