2004 Fiscal Year Annual Research Report
e-Learning環境での協調学習支援のためのメタデータ化と知識共有の研究
Project/Area Number |
14380075
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Research Institution | The University of Electro-Communications |
Principal Investigator |
岡本 敏雄 電気通信大学, 大学院・情報システム学研究科, 教授 (60125094)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
香山 瑞恵 専修大学, ネットワーク情報学部, 助教授 (70233989)
植野 真臣 長岡技術科学大学, 経営情報系, 助教授 (50262316)
本田 敏明 茨城大学, 教育学部, 教授 (00127705)
田村 恭久 上智大学, 理工学部, 助教授 (30255715)
井上 久祥 上越教育大学, 学校教育総合研究センター, 助教授 (30274278)
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Keywords | e-Learning / e-ラーニング / 協調学習 / メタデータ / 知識共有 / 事例ベース / 学習管理システム / 標準化 |
Research Abstract |
本研究の目的は、(A)e-Learning環境における協調学習支援を意図したLearning Entityのメタデータ化と,その参照モデルによる知識抽出・共有の具体化を図ること、および、(B)メタデータを付与された協調学習事例から構成される事例ベースを利用し、教師の協調学習環境の設計や指導に関する教育的知識の抽出を試みることであった。 これに対し、各研究分担者の活動の結果、以下のような成果を得た。 (1)協調学習の支援基盤に関するサーベイを行った。Netmeeting Timbukut, Habanero, Rspsody-EX等の商用・非商用協調学習支援環境を、MVC(Model, View, Controller)パターンによって整理した。 (2)実践分析結果より、協調学習の設計と指導における重要性が明らかになった、グループ構成およびワークフローの記述方式を提案した。これに基づき、教師がグラフィカルに協調学習を記述するためのエディタを開発し、検証した。 (3)協調学習の機能に関して,ISO SC36 WG2および、JSiSE CSCL支援技術特別委員会での議論を踏まえつつ整理した。これに基づき、テキストチャットCSCLにおける協調学習記述メタデータ形式を提案し、検証した。 (4)e-Learningにおける協調学習の位置付けを行うための記述フレームワークを提案した。技術、環境、教育学の3属性の組み合わせによる表現形式を提案した。 (5)また、付随する研究成果として、協調学習が行われる掲示板において、テキストマイニング技術を用いて情報収集し、適宜介入をおこなうエージェントシステムを開発した。 以上の研究開発により、メタデータ記述方式、記述支援システム、事例データが得られ、教育知識を蓄積するための基盤が整えられたと考える。
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Research Products
(61 results)