2003 Fiscal Year Annual Research Report
小学校段階におけるメディア・リテラシー教育のカリキュラムと授業設計法に関する研究
Project/Area Number |
14380080
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Research Institution | Shizuoka University |
Principal Investigator |
堀田 龍也 静岡大学, 情報学部, 助教授 (50247508)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小柳 和喜雄 奈良教育大学, 教育学部, 助教授 (00225591)
山内 祐平 東京大学, 大学院・情報学環, 助教授 (50252565)
木原 俊行 大阪市立大学, 大学院・文学研究科, 助教授 (40231287)
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Keywords | メディア・リテラシー / 情報教育 / カリキュラム / 授業設計 / 学習指導法 / 小学校教育 |
Research Abstract |
本研究では,近年さらに重視されるメディア・リテラシー教育を,小学校段階で行うための現実的なカリキュラムおよび授業設計法を明らかにすることが目的である。具体的には,科研費交付の2年間で以下の4点に取り組んだ。 1)メディア・リテラシーの概念整理を行い,小学校段階におけるメディア・リテラシー教育の本質的な価値と課題を明確にするために,レビュー調査を実施する。 2)メディア・リテラシー教育をすでに実施している先行的な実践について調査する。実践者たちの営みを多角的に分析し,そのメディア・リテラシー教育実践における背景,問題意識,具体的な学習展開,基礎的な指導技術を抽出・整理し,それをモデル化する。 3)ほぼ確立しつつある日本の現在の情報教育カリキュラムにおけるメディア・リテラシー教育の価値,位置づけについて検討し,教育理念や教育目標の観点から整理・関連・統合を図り,情報教育の流れとの整合性を保った小学校段階のメディア・リテラシー教育カリキュラムを設計する。 4)メディア・リテラシー教育のための学習活動やその学習指導法,教材開発原理などを含めた授業設計モデルを開発し,学校現場に導入可能な形にする。また,その効果について実践的に検証する。 平成14年度に,このうち1)は完了している。平成15年度は,2)〜4)までを研究の中心課題として取り組んだ。その結果,出版物としても,学術論文としても公表することができた。
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Research Products
(7 results)
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[Publications] 小柳和喜雄, 山内祐平, 木原俊行, 堀田龍也: "英国のメディア教育の枠組みに関する教育学的検討-メディア・リテラシーの教育学的系譜の解明を目指して-"教育方法学研究. 第28巻. 1-12 (2003)
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[Publications] 山内祐平: "科学者と学習者を結ぶ学習共同体のエスノグラフィー"日本教育工学会論文誌. Vol.26No.4. 299-308 (2003)
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[Publications] 堀田龍也, 中川一史: "情報通信ネットワークを利用した交流学習を継続させている教師が学習指導上配慮している点の分析"日本教育工学会論文誌. Vol.26No.4. 325-335 (2003)
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[Publications] 堀田龍也: "情報教育の立場から見たメディア・リテラシー教育の可能性"日本教育方法学会第39回年会論文集(課題研究). 126 (2003)
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[Publications] 小柳和喜雄, 山内祐平, 木原俊行, 堀田龍也: "メディア・リテラシーの系譜に関する検討-批判的教育学の立場から-"日本教育方法学会第39回年会論文集(課題研究). 39 (2003)
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[Publications] 木原俊行, 堀田龍也, 小柳和喜雄, 山内祐平: "メディア・リテラシー育成の実践を発展させるための方略-二人の教師のライフストーリーの比較から-"日本教育メディア学会第10回年会論文集. 52-55 (2003)
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[Publications] 山内祐平: "デジタル社会のリテラシー"岩波書店. 232 (2003)