2002 Fiscal Year Annual Research Report
『教育の情報化』に対応した双方向型デジタル学習環境に関する実証的研究
Project/Area Number |
14380087
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
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Research Institution | Kansai University |
Principal Investigator |
久保田 賢一 関西大学, 総合情報学部, 教授 (80268325)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小田原 敏 関西大学, 総合情報学部, 助教授 (60268323)
黒上 晴夫 関西大学, 総合情報学部, 教授 (20215081)
水越 敏行 関西大学, 総合情報学部, 教授 (20019409)
木原 俊行 大阪市立大学, 文学部, 助教授 (40231287)
久保田 真弓 関西大学, 総合情報学部, 助教授 (20268329)
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Keywords | 情報リテラシー / 情報教育 / 遠隔学習 / 動画データベース / 総合的な学習の時間 / 情報通信ネットワーク / デジタル放送 |
Research Abstract |
平成14年度は、まず、本研究へと発展するにあたった基盤研究(B)(2)「情報教育におけるカリキュラムとコンテンツ開発に関する実証的研究」(代表者:久保田賢一)の報告書を作成した。 それと同時に、動画コンテンツ/交流コミュニティ用サーバの構築、内外の先進事例の収集、学校現場との調査協力体制の確立等、環境整備を進めてきた。その成果実績は以下の通りである。 A)総合的な学習の時間・教科における、メディア活用についての調査研究 B),C)の研究を進める基盤を固めるために、国内・海外の先進事例を収集してきた。諸外国においては、北米、イギリスの教育におけるメディア利用を調査してきた。また、国内の動向分析からは、B)、C)の実証実験の対象となる協力校の選定を行ってきた。 B)双方向型学習コミュニティによる学習環境の開発 放送番組とインターネットを連動させたNHK学校放送番組「おこめ」シリーズをひとつのモデルケースとしての、双方向型学習コミュニティの設計とシステム設計を行ってきた。また、青年海外協力隊員と学校現場とを連携させることによる遠隔交流学習をデザインし、実施評価を行ってきた。いずれも、具体的に対象校を限定した実証的研究として、システム、インタフェースの評価を行った。 C)双方向型学習コンテンツによる学習環境の開発 双方向型学習のコンテンツ用サーバを構築すると同時に、ユーザーモデルを考慮したシステム・インターフェース開発を進めてきた。動画クリップをデータベース化しネットワーク配信を行う教授学習モデルについて、対象校を定めて実証実験を行い、形成的な評価改善を行ってきた。また、同様に、大学におけるe-learningシステムの構築実験を行ってきた。
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Research Products
(8 results)
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[Publications] 久保田賢一: "「ため込む学力」から「つながる学力」へ"日本教育メディア学会第9回大会発表論文集. 53-54 (2002)
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[Publications] 亀井美穂子, 水越敏行ほか: "社会科の授業における番組と映像クリップの連動"日本教育工学会第18回大会講演論文集. 53-56 (2002)
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[Publications] 稲垣忠, 黒上晴夫ほか: "学校間交流学習における児童の意識構造とその変容"日本教育工学会第18回大会講演論文集. 253-254 (2002)
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[Publications] 久保田真弓, 小池浩子, 徳井厚子: "インターネットを利用した異文化理解教育-青年海外協力隊員と高校生の交流"異文化間教育(アカデミア出版). 17号(印刷中). (2003)
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[Publications] 木原俊行: "Webを活用した放送教育指導者養成プログラムの評価"日本教育工学会第18回大会講演論文集. 113-116 (2002)
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[Publications] 久保田賢一, 水越敏行 編: "ディジタル時代の学びの創出"日本文教出版. 200 (2002)
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[Publications] 水越敏行 編: "「おこめ」で広がる総合的学習"明治図書. 200 (2002)
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[Publications] 久保田賢一, 黒上晴夫 編: "ICT教育の実践と展望"日本文教出版. 224 (2003)