2002 Fiscal Year Annual Research Report
和楽器の指導法に関する教育情報のネットワークコンテンツの開発と教育的効果の実証
Project/Area Number |
14380100
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Research Institution | Shinshu University |
Principal Investigator |
中山 裕一郎 信州大学, 教育学部, 教授 (80155895)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
齊藤 忠彦 信州大学, 教育学部, 助教授 (10313818)
中島 卓郎 信州大学, 教育学部, 助教授 (20293491)
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Keywords | 和楽器 / 音楽科 / ネットワークコンテンツ |
Research Abstract |
平成14年度から完全実施されている学習指導要領の改訂により、中学校音楽科では3年間に一種類以上の和楽器を扱うことになった。しかし、中学校の教育現場では、和楽器を扱える指導者が少なく、その指導法も確立していない。本研究は、そのような教育現場の実態をサポートするために、和楽器の指導法に関するWebコンテンツを開発し、インターネットで公開していくことを研究の目的としている。平成14年度の研究の成果は、主として次に示す3つの内容にまとめることができる。 ○「日本音楽の指導に関するアンケート調査」の実施 和楽器の扱いに関する教育現場の実態を把握するために、中学校の音楽教師を対象とし、「日本音楽の扱いに関するアンケート調査」を平成14年12月に実施した。その結果、中学校の教育現場で扱われようとしている主な和楽器は、箏と和太鼓であることがわかった。さらに、授業時数の縮減にあることから、短時間で成果をあげることができる指導法に関する資料が最も必要とされていることが明らかになった。 ○箏の指導法に関する研究 アンケート調査の結果より、箏を授業に取り入れようとしている学校が多いことから、最初に箏の指導法に関する研究を行った。箏・三味線の専門家に指導を受け、短時間で簡易な曲を演奏することができるようになるまでの指導法を確立した。 ○ネットワークコンテンツの開発 和楽器の指導法に関するネットワークコンテンツを蓄積していくための専用サーバーの構築を行った。短時間で理解しやすい動画コンテンツの制作を中心とし、平成14年度は箏の指導法の仮コンテンツをインターネットで公開した。
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