2002 Fiscal Year Annual Research Report
電子文章に内在する攻撃的因子の特定とそのデバッグに関する教育支援マニュアルの作成
Project/Area Number |
14380102
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Research Institution | Shizuoka University |
Principal Investigator |
淺間 正通 静岡大学, 情報学部, 教授 (60262797)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
遠山 弘徳 静岡大学, 人文学部, 助教授 (20202195)
クロードジュゴン ジャン 静岡大学, 情報学部, 外国人教師
松王 政浩 静岡大学, 情報学部, 助教授 (60333499)
河原 俊昭 金沢星稜大学, 経済学部, 教授 (20204753)
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Keywords | CMC / ボーダレス・コミュニケーション / ネット世界の人格変容 / 匿名性と加工性 / ヒューマン・コミュニケーション / 感情伝送 / スキーマ / ノイズの濾過 |
Research Abstract |
平成14年度は,3ヵ年に亘る研究計画の初年度であることから研究テーマに関係する専門的資料の探索,実態調査,フィールドスタディに時間を集中的に配して研究を執り行った。実態調査としては,ネット上に氾濫する電子文章の内,相互作用上の変容を分析する上で有意味であると思われるリアルタイムチャットにフォーカスし,分析者である淺間・河原も実際にチャットに加わることでより正確な資料を得るよう配慮した。収集した電子文章サンプルは膨大なものとなったので、分析対象の絞込みを行いながら「ポライトネス」(politeness)の観点から機能分類を実施した。 フィールドスタディとしては,平成14年10月3日から10月10日までの間,淺間・松王が後に我が国との比較分析研究を執り行う意図から欧州連合(ベルギー)およびヘルシンキ大学のヴァーチャルユニバーシティー部門(フィンランド)を訪問し,資料収集に従事しながらあわせて専門家からの助言提供を積極的に受け入れた。とりわけ,フィンランドでの調査研究の結果,我が国のネットコミュニケーション環境での実際と比してみると次の2点において大きく相違することが判明し,平成15年度に着手する実験分析研究への大いなる参考資料となった。 (1)携帯電話を教育的(個の成長に資する)ツールとして社会が受け入れている傾向にある。 (2)テキストメッセージの使用頻度が高まりつつあるフィンランドでは,日本の若者達がsmiley marksを多用・援用しながらコミュニケーションの歪みを埋めようとしているのに対して,フィンランドの若者達はより感情度の高いテキストメッセージを交わし合っている。 上記の更なる検証により,我が国の電子文章様式に巣くう人格変容の誘発因子を特定していきたい。
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Research Products
(6 results)
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[Publications] 淺間正通: "電子媒体コミュニケーションをめぐる道徳性発達の阻害因子をめぐって"目本道徳教育学会学術誌『道徳と教育』. 312・313号. 11-17 (2002)
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[Publications] 淺間正通: "多価値な時代に「知」の行方を問う"図書新聞『図書新聞』. 2607号. (2002)
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[Publications] 河原俊昭: "非母語話者に見られる英文電子メールの特徴"日本実用英語学会『時報』. 20. (2003)
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[Publications] ジャン=クロードジュゴン: "日本の幼児と母,比較文化的展望"L'Harmattan. 348 (2002)
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[Publications] 淺間正通編著: "情報社会のネオスタンダード"創友社出版. 229 (2002)
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[Publications] 遠山弘徳(共著): "インターネットで経済学案内"日本評論社. 230 (2003)