2004 Fiscal Year Annual Research Report
受信メッセージ予測に基づく高性能マルチコンピュータの研究
Project/Area Number |
14380135
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Research Institution | Utsunomiya University |
Principal Investigator |
馬場 敬信 宇都宮大学, 工学部, 教授 (70092616)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
横田 隆史 宇都宮大学, 工学部, 助教授 (90334078)
大津 金光 宇都宮大学, 工学部, 助手 (00292574)
吉永 努 電気通信大学, 大学院・情報システム学研究科, 助教授 (60210738)
加藤 茂夫 宇都宮大学, 工学部, 教授 (00143529)
長谷川 まどか 宇都宮大学, 工学部, 助手 (80322014)
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Keywords | 受信メッセージ予測 / 高性能計算機システム / 動的最適化 / 投機的処理 |
Research Abstract |
本基盤研究では、受信メッセージ予測アルゴリズムを考案し、MPIに実装した上で、NAS Parallel Benchmarkを用いて評価を行い、その有効性を定量的に明らかにした。この成果は、国内特許として宇都宮大学長を権利者として申請するとともに、文部科学省等共催のイノベーションジャパン2004への出展ならびに新技術説明会において報告した。また、米国特許の出願を行った。さらに、本研究成果については、John-Wiley & Sons, Incから出版予定の著書"High Performance Computing : Paradigm and Infrastructure"に、"Receiving Message Prediction and its Speculative Execution"と題して収録されることが決定している(2005年刊行予定)。 以上の経緯から、本年度においては、上記の特許化および成果報告と並行して、受信メッセージ予測をさらに包括的に発展させ、予測と投機実行を基盤とした動的最適化機構としてメタレベル計算原理を提案し、その計算モデルの詳細化と、実現に向けた研究に着手した。具体的には、実行プロファイルに基づいてメタレベルでの最適化を組織的に行う計算モデルの提案、計算モデルを実現するためのソフトウェアおよびハードウェア機構の提案とその試作に向けての準備、マルチメディア応用におけるメタレベル計算原理の有効性の検討、などを行っている。 メタレベル計算原理については、Workshop on Reconfigurable Systems for HPC(RHPC2004),Parallel and Distributed Computing and Systems(PDCS2004)などの国際会議で発表するとともに、国内学会論文誌、国内学会全国大会等で成果報告を行っている。
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Research Products
(29 results)