2003 Fiscal Year Annual Research Report
超分散センサーネットワークによる実時間高精細多メディア統合システムの研究
Project/Area Number |
14380167
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
谷口 倫一郎 九州大学, 大学院・システム情報科学研究院, 教授 (20136550)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
鶴田 直之 福岡大学, 工学部, 助教授 (60227478)
有田 大作 九州大学, 大学院・システム情報科学研究院, 助手 (70304756)
日下部 茂 九州大学, 大学院・システム情報科学研究院, 助教授 (70234416)
堤 富士雄 電力中央研究所, 情報研究所, 所員(研究職)
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Keywords | センサーネットワーク / 分散処理 / 実時間処理 / 信頼度駆動 / 品質と実時間性 / ビジョンシステム |
Research Abstract |
ユーザが「任意の視点」でリアルタイムに情報を獲得できるようにするためには,対象世界に関する詳細な観測が不可欠であり,実世界に分散された多種多数のセンサーによって実世界をできるだけ精密に観測し,獲得された情報をユーザの視点に基づいてリアルタイムに加工,提供することが必要不可欠である.本研究は,多数の計算機が高速なネットワークで接続された環境での,実時間多メディア処理システムの構成法について研究を行うことを目的とする.今年度の主な成果は以下の通り. 1.多数センサーからの情報統合の効率化 多くのセンサーから情報を獲得する場合、それらの情報の統合に必要な時間が大きくなってくるためシステムの遅延が大きくなる.本研究では遅延を削減するために,予測による仮想的な遅延削減の方式を開発した. 2.実時間実行制御方式 データ解析の信頼度と必要な資源の間にはトレードオフが存在し,実際のアプリケーションでは,用途や状況に応じてそのトレードオフを動的に解決する必要がある.ここでは,要求されるデータ解析の信頼性に基づき,性能の異なる複数のタスクを動的に選択して実行する実時間タスク制御方式を開発した. 3.応用システムの開発による評価 多視点カメラによる実時間3次元身体姿勢計測システムを分散・並列計算機上に構築し,上記方式の有効性について評価した.
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Research Products
(6 results)
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[Publications] 吉本廣雅, 有田大作, 谷口倫一郎: "実時間ビジョンシステムのための信頼度駆動メモリ"情報処理学会論文誌. 44・10. 2428-2436 (2003)
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[Publications] H.Yoshimoto, N.Date, D.Arita, R.Taniguchi: "Vision-based Latency-free Real-time Human Motion Sensing"Proceedings of 1Oth Korea-Japan Joint Workshop on Frontiers of Computer Vision. 244-249 (2003)
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[Publications] Hiromasa YOSHIMOTO, Daisaku Arita, Rin-ichiro Taniguchi: "Confidence-driven Memory Architecture for Real-Time Vision System"Proceedings of Workshop on Computer Vision System Control Architectures (VSCA2003). 15-18 (2003)
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[Publications] H.YOSHIMOTO, N.Date, D.Arita, R.Taniguchi: "Vision-based Real-time Motion Capture System Using Multiple Cameras"Proceedings of IEEE International Conference on Multisensor Fusion and Integration for Intelligent Systems (MFI2003). 247-251 (2003)
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[Publications] 谷口倫一郎: "実時間多視点画像解析とその応用"画像電子学会第31回年次大会予稿集. 139-145 (2003)
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[Publications] 吉本廣雅, 有田大作, 谷口倫一郎: "実時間分散画像処理システムのための信頼度駆動アーキテクチャ"「ハイパフォーマンスコンピューティングとアーキテクチャの評価」に関する北海道ワークショップ(HOKKE-2004). (発表予定). (2003)