2003 Fiscal Year Annual Research Report
気候影響評価に於ける衛星放射収支量推定時の雲の不確定要因の研究
Project/Area Number |
14380241
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Research Institution | Chiba University |
Principal Investigator |
高村 民雄 千葉大学, 環境リモートセンシング研究センター, 教授 (40272356)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中島 映至 東京大学, 気候システム研究センター, 教授 (60124608)
鷹野 敏明 千葉大学, 大学院・自然科学研究科, 助教授 (40183058)
久世 宏明 千葉大学, 環境リモートセンシング研究センター, 助教授 (00169997)
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Keywords | 放射収支 / 気候変動 / 雲の光学特性 / 雲レーダ / ライダー / 放射強制 |
Research Abstract |
平成15年度は,次の成果を得た: 1.雲水量と日射量の観測から求められる雲の光学的厚さと平均粒径についての推定手法の検討を昨年度に引き続き行った.幾つかの仮定のなかで,雲の水平均質の条件が最も推定に影響すると予想されることから,今年度はこの仮定を緩和する為に狭視野日射計の製作を試みた.従来の全天日射計による狭視野化は感度が不十分であることから,全波長積分型で感度増強型の狭視野日射計とした.この日射計の特徴は,全波長積分により従来の直達日射計と同様の手順で検定可能であり,日射量の絶対値を計測することが可能なことである.全天視野から狭視野(12°)に変更したことに伴う解析ソフトの変更が必要であり今後観測と並行してこれらを行い,従来手法との比較を試みる予定である. 2.SKYFETで展開しているsky radiometerと日射計の組み合わせにより,エアロソルの日射に対する直接効果の評価を試みた.中国の3地点(敦煌,銀川,合肥)での結果は,光学的厚さに対応して5%から20%程度の範囲で変動しており地域差が顕著であることが分かった.エアロソルの光学的性質についても,場所による違いが見られ,平均的な複素屈折率の違いで表すことができ,その虚数部をみると敦煌では周年0.005より小さく,他の場所ではこれより大きく冬季の銀川では0.02に近い値が得られた.現在出版準備中である. 3.地表面放射収支の基礎量の一つである日射量の推定をGMS-5データによって行っている.本年度は推定値の精度検証を行った.第一段階として快晴日のケースを精査した.Sky radiometerによるエアロソルの光学的厚さとマイクロ波放射計による可降水量の推定を併せて,衛星推定アルゴリズムによる値,異なる放射伝達計算手法による値,及び地上観測値を総合して評価した.その結果,アルゴリズムに問題のあることが明確となり改修中である.
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Research Products
(6 results)
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[Publications] Li-Ping Li, T.Takamura et al.: "Influence of sub-micron absorptive aerosol on SeaWiFS-derived marine reflectance during ACE-Asia"Journal of Geophysical Research. 108(D15). AAC 13-1-AAC 13-6 (2003)
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[Publications] Sano, I, T.Takamura et al.: "Optical properties of aerosols during APEX and ACE Asia experiments"Journal of Geophysical Research. 108(D108). ACE 17-1-ACE 17-9 (2003)
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[Publications] Teruyuki Nakajima, T.Takamura et al.: "Significance of direct and indirect radiative forcings of aerosols in the East China Sea region"Journal of Geophysical Research. 108(D23). ACE 26-1-ACE 26-16 (2003)
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[Publications] K.Suzuki, T.Nakajima et al.: "A Study of the Aerosol Effect on a Cloud Field with Simultaneous Use of GCM Modeling and Satellite Observation"Journal of the Atmospheric Sciences. 61. 179-194 (2004)
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[Publications] T.Murayama, H.Kuze et al.: "An intercomparison of lidar-derived aerosol optical properties with airborne measurements near Tokyo during ACE-Asia"Journal of Geophysical Research. 108(D23). ACE 19-1-ACE 19-7 (2003)
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[Publications] Toshiaki TAKANO et al.: "First observational results with the newly developed cloud profiling FM-CW radar at 95GHz"The International Society for Optical Engineering (SPIE) Symposium on Remote Sensing 2003. 5235-67 (2003)