2004 Fiscal Year Annual Research Report
メカノケミカル法による焼却飛灰の無害化及び再資源化に関する研究
Project/Area Number |
14380266
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Research Institution | Tokyo University of Agriculture and Technology |
Principal Investigator |
細見 正明 Tokyo University of Agriculture and Technology, 大学院・共生科学技術研究部, 教授 (90132860)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中井 智司 国立大学法人東京農工大学, 大学院・共生科学技術研究部, 講師 (80313295)
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Keywords | ダイオキシン類 / 分解 / メカノケミカル処理 / 脱塩素化 / 重金属溶出 / 飛灰 / セメント化 |
Research Abstract |
本研究では、メカノケミカル処理灰やそれをセメント化したものからの金属の溶出挙動とそのメカニズム、そしてダイオキシン類の分解挙動を平成16年度に検討した。その成果は以下の通りである。 【金属の溶出挙動の解明】 メカノケミカル処理した飛灰をセメント化する際の重金属の溶出挙動について検討した。環境庁告示19号に基づき、処理物及びセメント固化した物からの重金属溶出量を評価した。その結果、重金属の溶出抑制が確認され、そのメカニズムとして、MC処理とセメント固化の2ステップにより重金属類の溶出を抑制している可能性が示唆された。さらに反応助剤としてCaOよりも高炉スラグを用いた系のほうがより実用化に向いていると言えた。しかしながらステンレス製容器を使用した際にCr^<6+>が溶出したため、容器材質の変更などの改善点が必要であった。 【ダイオキシン類の分解生成物】 ダイオキシン類のモデル物質として、オクタクロロジベンゾダイオキシン(OCDD)、オクタクロロジベンゾラン(OCDF)を反応助剤としてCaOを用いてメカノケミカル処理した。その結果、100%脱塩素化されることが確認された。また、分解過程において、微量のTe-HpCDD/DFsが生成したが、直ちに分解された。反応後、ジオキシンやフラン骨格を含む物質は検出されなかった。また、残渣はクレー色を呈しており、無機化の可能性が考えられた。従って、OCDDやOCDFの分解生成物にダイオキシン類様の内分泌攪乱作用はないと考えられた。
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Research Products
(1 results)