2002 Fiscal Year Annual Research Report
騒音・大気の環境負荷低減のための道路交通環境負荷解析と信号制御の研究
Project/Area Number |
14380268
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Research Institution | Shinshu University |
Principal Investigator |
山下 恭弘 信州大学, 工学部, 教授 (30016571)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
渡嘉敷 健 琉球大学, 工学部, 助手 (80253946)
内田 英夫 長野県衛生公害研究所, 主任研究員
高木 直樹 信州大学, 工学部, 助教授 (00163171)
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Keywords | 交通流 / 自動車走行速度 / 車種別混入率 / 自動車走行騒音 / 浮遊粉塵量 / SOX、Nox / 周辺地域への拡散 / 信号制御 |
Research Abstract |
平成14年度は自動車交通流と自動車騒音・大気質の相互的な関係を把握するために、交差点及びその周辺部で、自動車交通流(車種別交通量、平均走行速度)を走行車線ごとに計測し、同時に交差点及びその周辺部で騒音、浮遊粉塵量、SO2、NO2を計測した。また気象条件を把握するために、3次元風速計と普通風速計4台を用いて、風向風速、気温、相対湿度も同時に計測した。交通流の変化による影響を把握するために計測は早朝から深夜まで様々な時間帯で行った。この計測を郊外の幹線道路沿い、中心市街地、住宅地の3カ所で行い、様々な条件下での交通流と騒音・大気質の関係の把握を試みた。現在データは解析途中であるが、交通流と周辺の騒音・大気質環境の相互関係が見られている。また得られた結果を使ってモデル化を行うためには、周辺部の建物を含む土地利用状況の把握が必要である。交差点周辺での自動車交通流と騒音、大気汚染物質の把握とその拡散状況の解析を行うために、周辺部の建物や土地被覆状況調査を行い、これをモデル化するために高分解能人工衛星データを用いる事を検討している。人工衛星データの利用が可能になれば、交通流の把握ができている交差点周辺における騒音・大気質の汚染の拡散状況が任意の場所で推定が可能になるからである。 現状として、いくつかの問題点も出てきている。最大の問題点としては、大気質の計測のサンプリングタイムと、交通流・騒音のサンプリングタイムに違いがあったため、モデル化する際に曖昧さが残っていることである。この問題点を改善するために、本年秋にサンプリングタイムを合わせる手法での大気質計測を行い、曖昧さの除去をはかることを考えている。
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