2005 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
14380287
|
Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
相本 三郎 大阪大学, 蛋白質研究所, 教授 (80029967)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
川上 徹 大阪大学, 蛋白質研究所, 助教授 (70273711)
|
Keywords | GPCR / ノシセプチン受容体 / ペプチドチオエステル / 化学合成 / 縮合条件 / native chemical ligation / チオエステル法 / 補助基 |
Research Abstract |
G蛋白質共役7回膜貫通型受容体であるノシセプチン受容体(ORL1)(アミノ酸370残基)のC末端領域を合成ターゲットとし、得られた知見に基づいて任意の7回膜貫通型蛋白質の合成に適用可能な方法を開発し、活性のあるノシセプチン受容体を全合成することを目的として下記の研究を行った。1)C末端チオエステル部にペンタアルギニンを導入することにより膜貫通ドメインを有する合成ブロックの溶解性を高めることができるという知見に基づき、N末端にもアルギニンタグを導入する方法について検討した。その結果、逆相HPLCによる精製は容易になった。一方で、アルギニンが効率よく導入できないという問題が生じ、目的ペプチドの収率の低下をもたらした。2)昨年度、光照射により除去できる補助基のデザインに成功し、モデルペプチドでその有効性を確かめることができた。そこで膜蛋白質の合成における新規補助基の有効性を試してみた。その結果、モデル実験で確実に除去できた条件下で補助基が除去されないことが判明した。光照射量や蛋白質の部分的構造などが原因と考えられ、長鎖ペプチドの合成では照射強度上げる必要があることが判明した。3)膜中への構造形成を念頭に置いた縮合反応系の開発を念頭に置き、各種脂質中で合成ブロックを縮合させるため、ペプチドの埋め込み実験、埋め込まれたことを確認する方法を検討した。4)本研究を通して、ORL1のC末端領域に相当する部分ペプチド、ORL(256-332)、ORL(290-370)、ORL(250-289)、を調製することができた。
|
Research Products
(4 results)