2004 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
14390007
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
芳賀 洋一 東北大学, 先進医工学研究機構, 助教授 (00282096)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
江刺 正喜 東北大学, 未来科学技術共同研究センター, 教授 (20108468)
千葉 敏雄 国立小児病院, 小児医療研究センター, 部長
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Keywords | 子宮内手術 / 胎児 / 低侵襲治療 / レーザー治療 / マイクロスキャナー |
Research Abstract |
マイクロレーザースキャナーの開発:早期子宮内低侵襲治療のために、圧電カンチレバーを用いた2次元マイクロレーザースキャナーを開発した。内部にレーザー伝送用光ファイバー、マイクロレンズ、反射ミラーを持ったマイクロレーザー走査装置(スキャナー)を含む。直径1.0mm、厚さ200μmの円盤型反射ミラーを2次元にスキャンニングすることで、体内において精密なレーザー照射を実現する。レーザーの光源として、光ファイバーを通して蒸散、止血、凝固の使い分けができるカリウム・チタン・リン酸塩(KTP)レーザーを用いる。 現在までに、3本の圧電カンチレバーとシリコンマイクロマシニングを用いて作成したミラーからなるマイクロスキャナーを試作し、2次元動作を確認した。3本の圧電ユニモルフを平行に並べることで,圧電ユニモルフの変位を大きくしながらデバイス全体のサイズを直径2mm以下に抑えることができた。試作した2次元マイクロスキャナーを用いて最大30°の傾き角が得られ、ファイバー出力のKTPレーザー(波長532nm)をスキャナーに入射し,スポット径50μm程度で2次元走査、ラスタースキャンを実現できた。また、直径数ミリの円筒にパッケージングするために設計と組立方法の改良を行い、専用パーツを自作し光学部品とスキャナー部を組み合わせ、外径3.8mmのポリマーチューブ内に挿入してプローブ形状とした。圧電カンチレバーを駆動するプログラムを改良し、レーザー光の位置合わせ精度を向上させ、複雑な形状の2次元走査を可能とした。
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