2004 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
14390016
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Research Institution | THE UNIVERSITY OF TOKYO |
Principal Investigator |
木下 直之 東京大学, 大学院・人文社会系研究科, 教授 (30292858)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
佐藤 健二 東京大学, 大学院・人文社会系研究科, 助教授 (50162425)
姜 雄 東京大学, 大学院・人文社会系研究科, 助手 (00334269)
月村 辰雄 東京大学, 大学院・人文社会系研究科, 教授 (50143342)
高野 彰 跡見学園女子大学, 文学部, 教授 (50337474)
尾関 幸 東京大学, 大学院・人文社会系研究科, 助手 (10361552)
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Keywords | 亀井茲明 / 亀井茲藍 / 亀井コレクション / 亀井文庫 / 亀井温故館 / 日清戦争従軍写真 / 津和野藩 / 松ヶ崎萬長 |
Research Abstract |
旧津和野藩亀井家伝来の茲明コレクションの全貌を把握し、総合的に分析することが本研究の目標である。今年度は、昨年度に引き続き悉皆調査を行いつつ、コレクションの多面的な性格に応じた複数の観点からの分析と評価を試みるとともに、報告書を刊行した。 研究会を3回(6月26日、9月1〜2日、12月22日)、シンポジウムを1回(10月11日)、全体編集会議を1回(3月7日)開催した。研究会での発表はつぎのとおり、木下直之「亀井公頌徳碑考」、小山弓弦葉(研究協力者)「近代産業化と染織デザイン」、樋田豊次郎(ゲストスピーカー、京都工芸繊維大学教授)「京都工芸繊維大学の染織コレクション」、松原龍一「近代日本の染織と亀井コレクション」、蔦谷典子(研究協力者)「亀井茲明の年譜」。なお、京都工芸繊維大学を会場に開催した研究会では、同大学資料館の染織見本コレクションと龍村織物株式会社のコレクションを見学した。また、シンポジウムは島根県立美術館の企画展「伯爵カメラマン亀井茲明」の記念事業として、本研究会が協力するかたちで開催され、木下直之「亀井茲明と明治美術」、蔦谷典子「亀井茲明の写真」の研究報告のあと、亀井家当主茲基氏を交えたパネルディスカッションを行った。同展それ自体が、本研究会の成果公開の一端でもあった。 今年度の研究調査でとくに明らかになったことは2点あり、すなわち亀井茲明と東京の官庁集中計画に関わるドイツ人建築家との関係、および明治天皇の結婚25周年を記念した亀井による油絵25面の制作事情である。建築史と美術史のいずれにとっても新知見となった。報告書に東京大学総合図書館の亀井文庫総目録を収めたことも、本研究の成果である。
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Research Products
(7 results)