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2003 Fiscal Year Annual Research Report

擬同型知識構造モデルを用いた水害時における避難行動決定過程のシミュレーション

Research Project

Project/Area Number 14390021
Research InstitutionTokyo Institute of Technology

Principal Investigator

坂野 達郎  東京工業大学, 大学院・社会理工学研究科, 助教授 (40196077)

Keywords水害避難行動 / プロトコル実験 / リフレクティブ・グループ討議法 / 推意過程の推定 / 非言語化ルールの推定
Research Abstract

平成15年度は、平成14年度にプロトコルデータから様相分離法によって抽出した水害避難行動決定ルールをもとに、実験では言語化されなかったルールを、リフレクティブ・グループ討議法により抽出することを目的として実験とデータ分析を行った。リフレクティブ・グループ討議法には、前年度にプロトコル実験を行った札内川管理者の参加を想定していたが、同手法は開発途上であるため、まず社会工学専攻の大学院生3名によるプレ実験を行った。
プレ実験の結果、言語化されなかったルールを推定するという作業は、Sperber, D. and Wilson, D.が関連性理論の中で提唱している推意(implicature)のプロセスとみなしうること、したがって、効率的に言語化されなかったルールを特定するためには、プロトコル実験の状況を逐一見せるよりも、事前に類型化されたルールと刺激情報を提示し、両者を結びつける推移プロセスを推定するという課題を提示し、討議するという代替的方法が有効であることが明らかとなった。
そこで、行為命題を以下の手順に従って分類した。まず、平成15年度に抽出した行為命題に対して、避難行動に関連する5つのカテゴリー(「情報収集行動」「退避準備行動」「退避行動」「連絡行動」「その他行動」)を設定し、次に、行為命題に出現した動詞を、動詞の辞書的意味から分類し、辞書的意味から分類できない場合には、動詞とその動詞と共起する名詞句の格(特に「対象格」「随伴格」「目標格」「道具格」)に着目して分類を行った。その結果、動詞とその動詞と共起する名詞句に出現する名詞の辞書的意味から、プラグマティックな解釈を行わずに、行為の分類が可能であることを明らかにした。さらに、分類された行為命題から行動ルールの推定を行った。

URL: 

Published: 2006-07-12   Modified: 2016-04-21  

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