2003 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
14390031
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Research Institution | KYOTO UNIVERSITY |
Principal Investigator |
田中 秀夫 京都大学, 経済学研究科, 教授 (40148599)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
原田 哲史 四日市大学, 経済学部, 教授 (70208677)
山脇 直司 東京大学, 総合文化研究科, 教授 (30158323)
天羽 康夫 高知大学, 人文学部, 教授 (90067869)
竹澤 祐丈 京都大学, 経済学研究科, 助教授 (60362571)
中野 勝郎 法政大学, 法学部, 教授 (70212090)
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Keywords | 近代共和主義 / シヴィック・ヒューマニズム / 公共性 / ハリントン / J.S.ミル / モンテスキュー / 徳 / ポーコック |
Research Abstract |
昨年に引き続き、研究代表者と研究分担者は「近代共和主義の系譜とその現代的可能性の研究」を継続した。昨年同様、研究集会への参加、研究情報収集、文献収集などを進め、共同研究を遂行してきた。研究成果としては、研究報告と論文の公表(裏面参照)に分かれるが、前者は以下の2度の研究会と学会・セミナーでの報告が主なものである。 第一回研究会は平成15年6月21日(土)午後、京大会館で行われた。中澤信彦(関西大学)による「政治家の条件-エドマンド・バークとシヴィック・ヒューマニズム」、天羽康夫(高知大学)による「ファーガスンと共和主義」の発表が行われ、情報を交換した。 第二回研究会は平成15年10月25日(土)午後、京大会館で行われた。奥田敬(甲南大学)による「革命をくぐりぬけて-ヴィンチェンツォ・クォーコ、あるいは南イタリアにおける「共和主義」の運命」、渡辺恵一(京都学園大学)による「アダム・スミスと古典的共和主義の再興-『道徳感情論』(初版)を中心にして」の発表が行われた。 また、平成16年2月21日(土)に、研究代表者は京都大学で「スコットランド啓蒙:興隆と衰退」セミナーを組織し、研究分担者2名が報告を行った。渡辺恵一「思考の枠組としての自然法と共和主義:スミスにおけるその有効性と限界」、天羽康夫「啓蒙の文明概念の射程と現代的アクチュアリティ」である。 他に、山脇直司(東京大学)と小林正弥(千葉大学)が中心となっている公共哲学研究会との交流、政治思想学会・経済学史学会・日本イギリス哲学学会等との研究交流を行って情報を収集した。
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Research Products
(7 results)
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[Publications] 田中 秀夫: "啓蒙と野蛮"経済論叢(京都大学経済学会). 173・3. 1-21 (2004)
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[Publications] 山脇 直司: "社会保障論の公共哲学的考察"福祉の公共哲学(東京大学出版会). 1-16 (2004)
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[Publications] 小林 正弥: "福祉公共哲学をめぐる方法論的対立"福祉の公共哲学(東京大学出版会). 281-303 (2004)
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[Publications] 田中 秀夫: "白杉庄一郎のアダム・スミス研究"経済論叢(京都大学経済学会). 172・3. 1-21 (2003)
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[Publications] 小田川 大典: "J.S.ミルにおけるリベラリズムと共和主義"政治思想研究(政治思想学会). 3. 29-45 (2003)
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[Publications] 山脇 直司: "グローカル公共哲学と東アジア公共知の将来"東アジアにおける公共知の創出(東京大学出版会). 231-242 (2003)
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[Publications] Tatsuya Sakamoto, Hideo Tanaka eds.: "The Rise of Political Economy in the Scottish Enlightenment"Routledge. 215 (2003)