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2002 Fiscal Year Annual Research Report

視覚運動協応と視空間知覚の可塑性

Research Project

Project/Area Number 14390042
Research InstitutionFuture University-Hakodate

Principal Investigator

積山 薫  公立はこだて未来大学, システム情報科学部, 教授 (70216539)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 杉田 陽一  産業技術総合研究所, 脳神経情報研究部門, グループ長
Keywords視覚運動協応 / 視空間知覚 / プリズム順応 / プリズム適応 / 視野の動揺 / 空間定位 / 第1次視覚野
Research Abstract

左右反転視野に長期間さらされることによる新しい視覚運動協応の獲得と、それに伴う視空間知覚の変化を調べるために、4人の被験者に左右反転の逆さめがねを37日間、寝るとき以外はすべて連続装着する生活を求め、反転視野への適応過程を認知心理学と神経科学の手法を用い、色々な項目について測定した。
頭を動かしても視野が揺れて感じないという位置の恒常性は、逆さめがね着用当初は逆さに変換されている次元(左右反転めがねの場合は左右方向)で崩壊する。恒常性が回復して視野の動揺感がなくなるのはいつごろかを調べた実験では、マグニチュード推定法を用いた場合は動揺感の大きさが日ごとに減少し、10日あまりでほとんど動揺感がなくなった。理論的に動揺が期待される左右方向と動揺が期待されない上下方向に実際に頭を振ってもらい、動揺感に上下と左右で差があるかどうかをたずねた実験では、最初の1週間は「差がある」ままであまり変化がなく、10日目ごろから一気に「差がない」反応の割合が増え、20日目までに差は消失した。
視野の右側または左側に呈示した視覚対象が左右どちらの手の側にあると感じるかを調べた空間定位の実験では、外界対応的な正答が出現する時期は個人差があり、着用10日目から25日目の間くらいであった。
第1次視覚野を選択的に活動させる刺激を用い、右または左の半視野に提示した刺激に対する脳活動をファンクショナルMRIで調べた実験では、通常みられる対側半球の活動に加え、同側半球の活動が出現することが確認された。この同側の活動が出現した時期は、どの被験者でも、上記の空間定位課題でみられた変化よりも遅い時期であった。また、同側の活動と同期して適応的変化がみられた行動課題は、触覚刺激に対して視覚的に反応する課題であった。

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Published: 2004-04-07   Modified: 2016-04-21  

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