大都市に居住する虚弱高齢者の健康維持方策と生活支援のあり方に関する総合的研究

2004 Fiscal Year Annual Research Report

• Project/Area Number: 14390046
• Research Institution: Osaka City University
• Principal Investigator: 富樫 穎 大阪市立大学, 大学院・生活科学研究科, 教授 (10047251)
• Co-Investigator(Kenkyū-buntansha): 曽根 良昭 大阪市立大学, 大学院・生活科学研究科, 教授 (60145802) ; 森 一彦 大阪市立大学, 大学院・生活科学研究科, 助教授 (40190988) ; 宮野 道雄 大阪市立大学, 大学院・生活科学研究科, 教授 (00183640) ; 上田 博之 大阪市立大学, 大学院・生活科学研究科, 助教授 (70291599) ; 岡田 明 大阪市立大学, 大学院・生活科学研究科, 教授 (30158810)
• Keywords: 虚弱高齢者 / 大都市居住 / 健康 / 食生活 / 温熱・光環境 / 外出行動 / 住宅内事故 / 生活支援

Research Abstract

本年度は、3年計画で行った研究の最終年度であり、これまでの調査データをもとに、虚弱高齢者の健康維持方策・生活支援のあり方を検討した。具体的には、それぞれの分担内容をとりまとめ、相互の関係性を整理するため公開シンポジウムを行った上で、再度分担内容の整理・補完を行った。
A-1)食生活のあり方
大阪市の介護施設に入居する高齢者を対象に、食生活、食事形態について、消化・吸収能の測定、消化器系の活動を測定を行った。
A-2)住居内の温熱・光環境のあり方
平成14年度・15年度に行った測定をもとに、温湿度、光環境の実態と居住環境に対する虚弱高齢者の満足度、健康状態との相関関係を検討した。
A-3)外出を促すための方策
支援内容の実態調査と改善提案。外出行動の支援となるサービス・施設・環境に関して、その実態とその問題点を整理した。
A-4)日常生活における身体運動のあり方
平成14年度・15年度に検討した虚弱高齢者の身体機能や体力の特徴から、各々の程度に合った生活指導や運動処方を考案し、それに基づいた指導を行い、体力、日常活動能力さらにはQOLに及ぼす影響を評価した。
B-1)介護保険制度による虚弱高齢者に対するサービスのあり方
平成15年度に行った調査の分析から得られた生活満足度について、サービスのあり方を検討した。
B-2)高齢者居住の安全化支援策
日常生活事故の分析により住宅内の場所別による事故危険度の把握をもとに、安全化対策を検討した。
B-3)虚弱高齢者の生活に対する地域支援システムのあり方
平成14年度・15年度に行った調査をもとに地域支援のあり方について、分析・モデル化を行った。