2003 Fiscal Year Annual Research Report
アジア・イスラーム圏における民主化過程とNGOの役割に関する比較研究
Project/Area Number |
14390048
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Research Institution | Bunkyo University |
Principal Investigator |
宮原 辰夫 文教大学, 国際学部, 教授 (80247486)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
外川 昌彦 広島大学, 国際協力研究科, 助教授 (70325207)
中澤 政樹 九州産業大学, 文化学部, 助教授 (10268823)
中村 緋紗子 文教大学, 国際学部, 教授 (10296238)
子島 進 京都大学, アジア・アフリカ地域研究科, 助手 (90335208)
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Keywords | イスラーム / 民主化 / NGO |
Research Abstract |
本研究は、アジア・イスラーム圏(パキスタン、バングラデシュ、インドネシア、マレーシア)を中心に、民主化過程とNGOの役割に関して段階的に現地調査を行いながら、共通の枠組み作りを軸に比較研究を試みようとしてきた。しかし、その作業が進むにつれ、むしろアジア・イスラーム圏の国々の独自のあり様がクローズアップされ、研究計画も修正を余儀なくされた。そこで、作業としては以下の2つに重点を置いて行うことにした。 a.民主化とNGOの分析的概念については共通理解を前提とするが、民主化とNGOの実態についてはパキスタン、バングラデシュ、インドネシア、マレーシアのそれぞれの国のコンテクストから考察し、さらにそれぞれの国の相違点から民主化とNGOの問題点を明らかにしていく。 b.選挙実施という民主化過程の観点から国レベル・地方レベルとNGOとの関係、イスラーム組織とNGOとの関係を明らかにしていく。さらに国際情勢(テロ)や国内情勢(選挙や民族問題)の変化がNGOのあり方や役割にどのような影響を与えているのかを念頭に入れながら分析を行う。 現在、パキスタン、バングラデッシュ、インドネシア、マレーシアでの現地調査やそこで得た資料を整理し、再検討している段階である。次年度は最終年度になるため、民主化とNGOについての共通理解に基づき、上記の2つの点を念頭に入れながら、再度現地調査を行い最終報告書としてまとめたいと考えている。
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