2004 Fiscal Year Annual Research Report
日本・中東イスラーム関係の再構築-中東イスラーム地域研究の新地平
Project/Area Number |
14390057
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Research Institution | NATIONAL MUSEUM OF ETHNOLOGY |
Principal Investigator |
臼杵 陽 国立民族学博物館, 地域研究企画交流センター, 教授 (40203525)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
加藤 博 一橋大学, 大学院・経済学研究科, 教授 (10134636)
長澤 栄治 東京大学, 東洋文化研究所, 教授 (00272493)
福田 安志 日本貿易振興会アジア経済研究所, 地域研究第二部, 部長(研究職)
水島 多喜男 徳島大学, 総合科学部, 教授 (10219628)
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Keywords | 日本 / 中東イスラーム / 地域研究 / アフガニスタン / データベース化 / 植民地主義 / 植民地の国際比較 |
Research Abstract |
「日本・中東イスラーム関係の再構築-中東イスラーム地域研究の地平」は以下のように二つを目的として研究活動を行い、研究成果を達成した。 第1は1930年代の日本・アフガニスタン関係に関する史資料のデータベース化である。平成16年度も山口県防府市の尾崎家所蔵の尾崎三雄文書の整理を続けている。故尾崎三雄氏は1935年に農業指導のためにアフガニスタン政府に派遣されて技師である。尾崎文書でとりわけ重要なのは新たに発見された尾崎氏のアフガニスタン滞在時の日誌であり、この日誌の入力作業を継続している。また、アフガニスタンで撮られた写真・画像資料のCD-ROM化の作業も公開に向けて進展した。さらに、蔵書、地図、民具なども系統的に整理して尾崎氏の見た1930年代アフガニスタン像の再構築を進める予定である。 第2は日本・中東イスラーム関係を英米などの旧植民地宗主国との国際比較の視点から再検討するという作業である。そのために平成17年2月5日に「植民地主義を比較する-エジプト、朝鮮半島、イスラエル、日本を事例として」を開催した。植民地主義をキーワードとして、第二次世界大戦前の日本がイギリスによるエジプト支配を朝鮮半島経営に利用しようとした点、また満州への日本人移民とイスラエルのユダヤ人入植の共通性などが議論された。
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Research Products
(7 results)