2003 Fiscal Year Annual Research Report
ペテルブルグの文書館史料を用いた、ユーラシア諸民族の多元的宗教生活の歴史的研究
Project/Area Number |
14401002
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Research Institution | Niigata University |
Principal Investigator |
鈴木 佳秀 新潟大学, 人文学部, 教授 (30154602)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
關尾 史郎 新潟大学, 人文学部, 教授 (70179331)
深澤 助雄 新潟大学, 人文学部, 教授 (60018645)
中西 啓子 新潟大学, 人文学部, 教授 (00143743)
中澤 敦夫 富山大学, 人文学部, 教授 (90242388)
山内 志朗 新潟大学, 人文学部, 教授 (30210321)
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Keywords | サンクトペテルブルグ / ユーラシア諸民族 / ユーラシア史 / 国際情報交流 / 宗教史 / 国際研究者交流 / 思想史 / ロシア |
Research Abstract |
平成15(2003)年9月に、鈴木佳秀・深澤助雄・關尾史郎・中澤敦夫らをロシア連邦に派遣、サンクトペテルブルグ大学東洋学部で開催された「サンクトペテルブルグ建都300周年記念、サンクトペテルブルグ大学東洋学部・新潟大学人文学部国際ワークショップ」で、「サンクトペテルブルグ所蔵、中央アジア出土漢文文献について」などの研究発表をおこなった。あわせて、サンクトペテルブルグ大学、およびサンクトペテルブルグ文書館を訪問し、所蔵資料の検討をおこなった。とくに敦煌文書に関しては、新資料を明らかにするなど、当該地域の宗教生活について、学術的新知見を与えるものと評価できる。 あわせて關尾は、ドイツ連邦共和国のベルリンに足をのばし、同地に所在する研究機関所蔵の資料も実見した。 11月には中澤がサンクトペテルブルグ文書館を訪れ、学術討論会にて研究発表をおこない、ロシア側研究者と意見交換を行うとともに、最終年度報告に向けて、さらなる現地協力を要請した。 12月には、白石典之が中国内蒙古を訪れた。これは昨年度サンクトペテルブルグ市エルミタージュ美術館で実見したモンゴル関係の資料に関する補足調査である。内蒙古文物考古研究所の研究員とともに、オルドス市エゼン・ホローのチンギスカン陵を訪れ、チンギスカン祭祀の構造に関わる新たな資料を得た。とくに、20世紀初頭まで祭祀が行われていた場所を調査し、祭壇の規模、構築の構造などを明らかにし、数値データを得るなど、不明な点の多い、チンギスカン祭祀についての新知見を得た。 上記調査における成果は、現在整理中あるいは雑誌論文に投稿中である。また、詳細は次年度の報告書の中で明らかにしたい。
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Research Products
(1 results)