2004 Fiscal Year Annual Research Report
ペテルブルグの文書館史料を用いた、ユーラシア諸民族の多元的宗教生活の歴史的研究
Project/Area Number |
14401002
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Research Institution | Niigata University |
Principal Investigator |
鈴木 佳秀 新潟大学, 大学院・現代社会文化研究科, 教授 (30154602)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中西 啓子 新潟大学, 人文学部, 教授 (00143743)
深澤 助雄 新潟大学, 人文学部, 教授 (60018645)
關尾 史郎 新潟大学, 人文学部, 教授 (70179331)
山内 志朗 新潟大学, 人文学部, 教授 (30210321)
白石 典之 新潟大学, 人文学部, 助教授 (40262422)
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Keywords | サンクトペテルブルグ / ユーラシア諸民族 / ユーラシア史 / 多元的宗教生活 / 宗教史 / 文書館史料 / 思想史 / ロシア |
Research Abstract |
ペテルブルグの文書館史料を用いた、ユーラシア諸民族の多元的宗教生活の歴史的研究ではつぎのようなテーマで研究を行った。古代・中世期のユーラシア大陸諸民族の宗教生活は、大規模かつ絶え間ない民族接触にともない、複雑な様相を呈している。ユダヤ教、キリスト教、イスラム教、仏教などの世界的宗教は、大陸各地に広がるにつれて、土着の宗教や原始的信仰・呪術と習合し、独自の信仰形態を形作り、ときには高度な哲学・思想体系へと発展していった。そのプロセスと、実態の解明は、しばしば宗教的価値観の違いによって生じている民族対立・紛争の回避という今日的課題に取り組む上で、重要な示唆を与えてくれるものとなろう。 本研究では、ロシア、サンクトペテルブルグ市に所在の文書館(アルヒーフ)収蔵の史料を研究対象とする。このコレクションは膨大かつ学問的価値の非常に高いもので、各方面から注目されているところである。その詳細な検討を通して、ユーラシア諸民族の宗教生活およびその歴史性を明らかにすることが、われわれの最終的な目標である。 これまで平成14年度、平成15年度に、参加者がサンクトペテルブルグ市アルヒーフを実際に訪問し、現地研究者と意見交換を行いながら、資料収集につとめた。国際学術協力体制が組まれたことは、今後の当該分野の発展に寄与するところが大であろう。 平成16年度は研究代表者及び分担者が、各自個別テーマを設定し、収集資料にもとづき実証的な研究を行い。それを一冊の報告書としてまとめた。
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