2002 Fiscal Year Annual Research Report
ベトナム・胡朝城の発掘調査と史跡整備にかんする研究
Project/Area Number |
14401027
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Research Institution | Showa Women's University |
Principal Investigator |
菊池 誠一 昭和女子大学, 文学部, 助教授 (40327953)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
杉山 洋 独立行政法人文化財研究所, 奈良文化財研究所・飛鳥資料館, 主任研究官 (50150066)
高瀬 要一 独立行政法人文化財研究所, 奈良文化財研究所・文化遺産研究部, 遺跡研究室長 (00090374)
大沢 眞澄 昭和女子大学, 文学部, 教授 (70019462)
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Keywords | ベトナム / タインホア省 / 胡朝城 / 都城遺跡 / 三次元計測 / 陶磁器 / 史跡整備 |
Research Abstract |
1.平成14年度第一次調査。 平成14年8月〜9月にかけて、ベトナム・タインホア省に所在する15世紀初頭の都城遺跡、胡朝城の踏査を実施。まず、調査を実施するにあたって、ベトナム文化情報省・タインホア省文化課・同省ヴィンロック県文化課・ハノイ国家大学ベトナム研究・文化交流センター・同歴史学科との協議を実施した。 その後、現地で遺跡踏査を実施し、城門や石垣部分の現状調査。また、城内にて15世紀頃の陶磁器、瓦などを表採。この調査の結果、表採遺物の大半が14〜15世紀の陶磁器であり、また布目瓦があり、陶磁器の諸宮殿の存在が予想された。 2.第二次調査。 平成15年3月11〜29日にかけて、胡朝城の北門のレーザースキャニング装置を利用した三次元計測調査を実施し、城門の正確な規模を測定した。これまで、正確な計測数値がなく、基礎データとなった。また、地籍図を利用し城内の地表面観察を実施し、宮殿跡の場所を推定し、今後の発掘調査地点を選定。さらに、城跡周辺の住民の聞き取り調査を実施し、過去に城内から発見された瓦や陶磁器、磚の実測図作製、拓本、写真撮影を実施し、資料化をおこなった。 ハノイ市では、文献や古地図の資料調査を実施。まず、社会科学院図書館でフランス植民地時代に撮影された胡朝城の写真調査。漢喃研究院では古地図の調査を実施した。その結果、1920年代に撮影された城門や城壁、1950年代に撮影された城跡周辺の空撮写真を入手し、今後の調査をすすめるうえでの基礎資料を入手できた。
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Research Products
(1 results)