2002 Fiscal Year Annual Research Report
インド共和国マヘート(舎衛城)遺跡の研究-王宮地区の調査-
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14401028
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Research Institution | Kansai University |
Principal Investigator |
高橋 隆博 関西大学, 文学部, 教授 (70188019)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
木庭 元晴 関西大学, 文学部, 教授 (40141949)
高橋 誠一 関西大学, 文学部, 教授 (00025082)
山岡 泰造 関西大学, 文学部, 教授 (50067576)
中谷 伸生 関西大学, 文学部, 教授 (90247891)
藪田 貫 関西大学, 文学部, 教授 (80027987)
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Keywords | インド共和国 / 都市遺跡 / シュラーヴァスティー遺跡群 / サヘート(祇園精舎)遺跡 / マヘート(舎衛城)遺跡 / タマリンド門 / アチラヴァティー川 |
Research Abstract |
平成14年度の調査では,マヘート遺跡を囲遶する城壁を中心に現況の地表面観察を進め,王宮地区を囲繞する城壁および城壁に設けられた城門構造の把握を進めました。 その結果,城壁各所で現地表面と城壁頂部との比高差は一定ではなく,遺跡西北部では城壁内部との比高差が高く(5m以上),遺跡南半部から東半部では現地表面と城壁頂部の比高差が3m未満であることが判明しました。この観点を遺跡内の踏査や発掘調査の成果と照らし合わせると,遺跡北半部では西暦紀元前後で広範な居住活動が停止しているのに対し,遺跡南半部では西暦紀元後3・4世紀ごろまで継続的に居住活動が続けられていた事情と関連しているものと推測できます。すなわち,城壁によって囲まれた都市遺跡内部で北半部と南半部では大きく利用形態,あるいは利用時期が異なっている可能性を示唆していると推定できます。 また,現在は城壁各所に切り通しが認められるが,そのなかで確実に城門であることが判明するのは6ヶ所であることを確認しました。そのうち5ヶ所は遺跡の南側から西側にかけて位置しており,東側は1ヶ所のみです。かつて遺跡の東側にはラープティー川(古名アチラヴァティー川)の河道が存在し,その河道に遺跡の平面形が規定されたと考えられてきたが,遺跡東側には大規模な城門が1ヶ所しか認められないことから,この仮説を傍証するものと考えられます。今年度は,これらの城門のなかで遺跡の西側に位置し,都市の主要門の一つに推定されるタマリンド門の測量調査を中心に実施しました。
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Research Products
(7 results)
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[Publications] 山岡泰造: "宗代の山水画論について(一)"『関西大学東西学術研究所紀要』(関西大学東西学術研究所). 第36号. 77-95 (2003)
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[Publications] 高橋誠一: "琉球今帰仁城周辺の集落とその移動"『関西大学東西学術研究所紀要』(関西大学東西学術研究所). 第36号. 1-27 (2003)
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[Publications] 木庭元晴, 網干善教, 米田文孝: "関西大学年代測定室のベンゼン-液体シンチレーション法による放射性炭素年代測定法IV:放射性炭素年代の計算過程とその較正年代への変換"『関西大学考古学研究室開設50周年記念考古学論叢』(関西大学). (印刷中). (2003)
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[Publications] 木庭元晴, 別所秀高, 貝柄 徹: "兵庫県豊岡市香住荒原遺跡に関わる自然貝層及びクリープ性貝塚層の認定とその年代"『香住荒原遺跡調査報告』(豊岡市教育委員会). (印刷中). (2003)
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[Publications] 中谷伸生: "花井常棟の襖絵及び壁貼付け絵残欠"『関西大学博物館紀要』(関西大学). 第8号. 70-80 (2002)
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[Publications] 高橋隆博: "『福建と日本』「中国古代の漆と漆工芸-河姆渡遺跡からの雲夢睡虎地秦墓-」"関西大学東西学術研究所. 330 (2002)
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[Publications] 藪田 貫: "女のいない世の中なんて-江戸再考-"フォーラム・A(面屋龍延). 149 (2003)