マサチューセッツ州におけるDVに対する看護教育に関する研究

2003 Fiscal Year Annual Research Report

• Project/Area Number: 14401035
• Research Institution: Osaka City university College of Nursing
• Principal Investigator: 友田 尋子 大阪市立大学看護短期大学部, 看護学科, 助教授 (30237135)
• Co-Investigator(Kenkyū-buntansha): 誉田 貴子 大阪市立大学, 看護短期大学部・看護学科, 助手 (60321139) ; 高田 昌代 神戸市看護大学, 看護学部, 教授 (50273793)
• Keywords: ドメスティック・バイオレンス / 看護教育 / 国際情報交換 / アメリカ合衆国

Research Abstract

本年度の目的は、DV被害者が必要としている医療機関における援助を提供するために、DV早期発見、介入できる能力の育成を、マサチューセッツ州での取り組みを調査・検討し、わが国の看護職を対象としてDV防止・支援プログラムの開発にある。本年度の目的は、マサチューセッツ州の看護教育現場の現状(DVに関する)を把握することであった。その結果、以下のような調査を実施した。
(1)マサチューセッツ州の看護教育の現状把握:ボストン大学を中心に、紹介によりUCSFについても看護教育の実際と現状および課題についての調査を実施した。
(2)看護職に対するDV防止・支援プログラムの把握:前回のMGH以外に、BMC、UCSF関連の病院等を中心に調査を実施した。
(3)我が国の看護教育現場でのDVに関する教育の現状把握:全国の看護・助産、保健関係の教育機関291校の教育者792人を対象に調査票による郵送調査を実施した。郵送されてきた有効回答を集計し、分析するとともに報告としてまとめた。
本年度は主に、DV防止・支援プログラムを用いた教育現場での現状を把握し、前年度のものと合わせてそのプログラム内容の課題を検討した。
次年度は、プログラム内容の課題を我が国の看護教育現場の現状を加味して全国の看護・助産・保健系教育機関の教員を中心に研修および実施を行う。2年間の異文化と日本の課題を含めたDV防止教育について、雑誌社に一年間連携してレポートをする。