2002 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
14402026
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
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Research Institution | Kochi University of Technology |
Principal Investigator |
馬場 敬三 高知工科大学, 工学部, 教授 (50299385)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
坂本 泰祥 高知工科大学, 工学部, 助教授 (30225825)
高木 方隆 高知工科大学, 工学部, 助教授 (50251468)
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Keywords | 地球温暖化 / 海面上昇 / 水田施設 / メコンデルタ / 河口堰 |
Research Abstract |
研究課題「地球温暖化の東南アジアにおける水田施設への影響」に関して、平成14年度は主に次の研究活動を行った。(1)地球温暖化に関する各種の情報の入手とその予備的評価。(2)該当する東南アジア地域の踏査(タイ、ベトナム、カンボチア、インドネシア9月24日因り10月21日)を行った。特に、メナム河、メコン川、紅河、等の主要大河のデルタ地帯の踏査、と天然の潅漑用水湖といわれるトンレサップ湖の機能把握に留意した。(3)これらの主要河川の管理桟関、特にメコン河委員会をプノンペンに尋ね関係資料の入手と担当者との今後の研究への協力を要請した。(4)海外共同研究者担当者ベトナム、交通通信大学カウ助教授、タイ王国、AITチョチャイ副教授、インドネシア、スラパヤ、ペトラ大学研究員との資料入手等に関する打ち合わせを行い、主要資料を入手した。(5)地球温暖化による海面の上昇に関する水田施設の保護の方法を3つのシステムに分類、すなわち、・河口堰による海水の河川遡上の防止、・運河の構築による地下水の維持・海岸線の保護迩分類。14年度は・の河口堰の問題を中心に、各種の問題を究明。このため、わが国で極めて問題になっている、長良川河口堰、吉野川第10堰等を踏査した。(6)これらの河口堰の関係諸機関、国土交通省河川局、水資源公団等の各種情報の入手のために担当者との情報交換のための協力体制を確立した。平成14年度は研究の当初の年度であり、全研究計画の詳細に亘り、計画し、その正当性について、世に問う必要性を感じた。このために世界建設学会(CIB)が南ア連邦ヨハネスブルグで行った地球サミット直後にケープタウンで行った国際会議(CIB-W107International Conference : Creatingasustainable ConstructionIndustry in Developing Country)で本研究の概略を説明し、出席者と議論した。出席者の一人である建設経済学の泰斗、Patricia M. Hillebrandtから絶賛を受けたことは特筆すべきことであった。
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Research Products
(1 results)