2003 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
14402026
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Research Institution | Kochi University of Technology |
Principal Investigator |
馬場 敬三 高知工科大学, 工学部, 教授 (50299385)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
坂本 泰祥 高知工科大学, 工学部, 助教授 (30225825)
高木 方隆 高知工科大学, 工学部, 助教授 (50251468)
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Keywords | 地球温暖化 / 海面上昇 / 水田施設 / メコンデルタ / 河口堰 / 灌漑用運河 |
Research Abstract |
研究課題「地球温暖化の東南アジアにおける水田施設への影響」に関して、平成15年度は主に次の研究活動を行った。 (1)地球温暖化に関して入手した各種の情報の分析、評価。 (2)東南アジア地域の水田施設への温暖化による影響の対策事例の調査、情報の集積。 (3)世界的な規模で高潮対策を行っているヴェニスのモーゼ・プロジェクト、ライン河のマエスラント、バリア(マエスラント防潮水門、オランダ、ロッテルダム近郊、ユーロポートの近くのライン河口)踏査。 (4)防潮堤と同様に必要な灌漑用の水路に関しては、オランダ中央部ユトレヒト近辺の灌漑システムを踏査。オランダの水資源公団、ライン・バンデル・クルート理事から得た資料を基に現状を把握。 (5)FAO(国連食料機構)の本部(ローマ)を訪れ、米の食料としての重要さを確認、2004年が国連の「米の年」となることを確認,当研究の重要性を再認識。 (6)ヨーロッパの主要河川の管理状況、特にドナウ河の管理システムを踏査。 (7)海外共同研究担当者ベトナム、交通通信大学カウ助教授、タイ王国、AITチョチャイ副教授、インドネシア、スラバヤ、ペトラ大学アンディ講師との資料入手等に関する打ち合わせをインタアーネットで緊密に行い、主要資料を入手した。 平成15年度は研究の2年目の年度であり、全研究計画の中間報告をローマで開かれた第2回国際構造・建設学会で発表し、その正当性について、世に問うた。多くの参加者の興味と賛同をえた。特に、世界的な名声のあるオランダ・デルフト大学の研究陣の賛同と共感を得たことは有意義であったと思われる。
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Research Products
(2 results)
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[Publications] Keizo Baba: "Necessity of Study on Countermeasure for Climate Change to Avoid Possible Disasters"Proceedings of Second International Conference on Structural and Construction Engineering-University of Roma, Italy. 2. 1655-1660 (2003)
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[Publications] Keizo Baba: "Urgent Development of Infrastructure for Climate Change to Avoid Possible Disaster"Proceedings of The Ninth East Asia-Pacific Conference on Structural Engineering And Construction. 1. SME22 (2003)