2002 Fiscal Year Annual Research Report
ワイン・ビジネスの展開とそれを取り巻く社会・経済環境に関する国際比較研究
Project/Area Number |
14402028
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
小田 滋晃 京都大学, 農学研究科, 助教授 (70169308)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
足立 芳宏 京都大学, 農学研究科, 助教授 (40283650)
加賀爪 優 京都大学, 農学研究科, 教授 (20101248)
稲本 志良 京都大学, 農学研究科, 教授 (80026468)
伊庭 治彦 神戸大学, 自然科学研究科, 助手 (70303873)
大田 伊久雄 京都大学, 農学研究科, 助手 (00252495)
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Keywords | ワイン / ワイナリー / ビンヤード / アグリビジネス / 伝統的産地 / 対抗産地 / 新興産地 / 国際的商品 |
Research Abstract |
本研究では、最初にワイン産業と、マーケティングを中心としたそれを取巻く社会・経済環境との相互作用に着目しつつ、ワイン生産ビジネスとその周辺ビジネスの現状、展開過程及び問題点を、フランスを中心とした「伝統的産地」、米国カリフォルニアを中心とした「対抗産地」そしてオーストラリアを中心とした「新興産地」の3タイプの産地に分類した。その上で、各産地におけるワイン生産及びワイン用ブドウ生産の様々な類型の個別経営に視点を置き、それらの経営的特質をそれを支える周辺ビジネスと関連させつつ明らかにし、国際的商品ビジネス言い換えれば国際的アグリビジネスとしてのワイン生産ビジネスの経営・経済的妙味(Acquired Skills)の全貌と今後の展開方向を3タイプの産地の国際比較を通じて明らかにすることが課題である。そのため本年度は、「伝統的産地」としてフランス、「対抗産地」として米国カリフォルニア州・オレゴン州、「振興産地」としてニュージーランド、台湾を設定し、それらにおける各類型別ワイナリー及びビンヤードの踏査及び各生産者組織(現場・中央団体・連合会等)、周辺ビジネス経営(樽会社を中心とした生産資材供給企業、労働者派遣関連企業、会計事務所、各種アドバイザリー企業等)、政府機関(中央・地方)、大学・研究機関等中心とした調査を先行して行なった。国内研究では、第1回研究会で本研究会全体の課題と方法及び各課題の位置付けについて、第2回研究会では初年度海外調査のための事前研究会、第3回及び第4回研究会において海外調査研究結果の報告と来年度以降の本調査研究の方向について討論を行なった。併せて国内で収集可能な資料・文献収集を行なった。
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Research Products
(2 results)