2002 Fiscal Year Annual Research Report
看護職の職業性ストレスおよび精神的健康度に関する国際比較調査
Project/Area Number |
14402036
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Research Institution | Yamaguchi Prefectural University |
Principal Investigator |
小林 敏生 山口県立大学, 看護学部, 教授 (20251069)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
影山 隆之 大分県立看護科学大学, 看護学部, 助教授 (90204346)
PETRINI Marcia A. 山口県立大学, 看護学部, 教授 (50285441)
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Keywords | 看護職 / 職業性ストレス / ストレス対処特性 / 抑うつ / 国際比較 |
Research Abstract |
日本における調査については、近畿圏の総合病院の女性看護職を対象として実施し、504名を解析対象とした。看護職のストレスの評価は一般的な簡易職業性ストレス質問票20項目に、看護職特有のストレスとして5尺度を想定して作成した17項目の質問を加えた計37項目(NSS : Nurse Stress Scale)で評価した。またストレス対処特性については新たに開発した簡易質問票18項目(6尺度、SCS : Stress Coping Scale)を用いて信頼性、妥当性の検討を行った。NSSの因子分析で抽出された11因子は事前に想定した11尺度と一致し、寄与率の大きい順に「量的負荷」、「医師との関係困難」、「達成感」、「人命に関わる仕事」、「対人関係の困難」、「患者・家族との関係困難」、「同僚・上司の支援」、「裁量度」、「患者の死との直面」、「質的困難」、「意思疎通の困難」と解釈され、従来の看護職ストレスの概念とおおむね一致した。SCSの因子分析で抽出された6因子は寄与率の大きい順に「気分転換」、「積極的問題解決」、「発想転換」、「問題解決のための相談」、「感情抑圧」、「情動対処」と解釈された。これは従来提案されている対処特性の概念とほぼ一致したが、一部の質問項目で事前に想定した6尺度と不一致を認め、また各尺度の内的一貫性と妥当性については、α係数の低い因子および低い因子負荷量を示す質問項目を認めたため、項目の一部修正を行った。改定質問票を用いた再調査を次年度に実施する予定である。米国の調査については、ボストンのハーバード大学で、質問票の英語版の作成と次年度以降の調査実施について打ち合わせを行った。また中国については、四川省成都市の四川大学で研究打ち合わせを行い、アンケートの中国語版の開発および次年度の調査実施について検討した。
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Research Products
(3 results)
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[Publications] 中尾久子, 小林敏生 他: "看護職における職業性ストレス・生活習慣と精神的不健康度の関連性"産業衛生学雑誌. 44(Suppl). 667 (2002)
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[Publications] 影山隆之, 錦戸典子, 小林敏生, 他: "不規則交眷勤務に従事する病院看護職の職業性ストレスと不眠症の関連"こころの健康. 17(2). 50-57 (2002)
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[Publications] 小林敏生, 影山隆之 他: "夜勤交代制勤務職場における勤務形態別の睡眠障害と抑うつに関する検討"山口県立大学看護学部紀要. 6. 21-27 (2002)