2004 Fiscal Year Annual Research Report
ハレアカラ山頂での光学観測による木星衛星イオ火山起源ガスのプラズマ化過程の研究
Project/Area Number |
14403007
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
岡野 章一 東北大学, 大学院・理学研究科, 教授 (10004483)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
森岡 昭 東北大学, 大学院・理学研究科, 教授 (50004479)
三澤 浩昭 東北大学, 大学院・理学研究科, 助教授 (90219618)
坂野井 健 東北大学, 大学院・理学研究科, 助手 (80271857)
土屋 史紀 東北大学, 大学院・理学研究科, 助手 (10302077)
佐藤 毅彦 熊本大学, 教育学部, 助教授 (10297632)
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Keywords | 木星 / イオ / 火山ガス / プラズマトーラス / 硫黄イオン / ナトリウム / ハワイ / ハレアカラ |
Research Abstract |
1)木星衝にできるだけ近い2005年2月から3月にかけて、新月をはさむ約1ヶ月の期間にわたり、ハワイ・マウイ島・ハレアカラ山頂のハワイ大学ハレアカラ観測所および米国空軍研究所マウイ観測所において以下の観測を行う。本報告書の記入は観測直前の時点である。 1.観測測装置は、波長分解能約30,000のファブリーペローイメージャーを口径35cmのシュミットカセグレン望遠鏡および空軍研究所の3.7mAEOS望遠鏡に結合し、木星衛星イオのプラズマトーラス中の硫黄イオン発光輝線(波長671.6nm)およびイオ火山ガス起源の中性ナトリウム原子による共鳴散乱発光輝線(波長589.0nm)のドップラー変位・ドップラー幅および発光強度分布の観測を行う。 2.さらに広視野単色撮像装置を用い、木星を中心として木星赤道方向に±約400木星半径にわたって拡がるナトリウム雲による共鳴散乱発光強度の空間分布の観測を行う。 これらの観測データは3月末に帰国後解析が進められ最終結果を得るのは平成17年度に入ってからとなる。観測結果との比較によりイオ起源ナトリウム原子の高速化の物理過程を解明するための、シミュレーションコードの開発が平行して進められた。 2)2004年3月までの観測結果およびその解釈を、2004年11月に米国ケンタッキー州ルイビルで開催された米国天文学会惑星分科会において発表した。
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Research Products
(4 results)