2005 Fiscal Year Annual Research Report
モンゴル国のコビ砂漠における本格的な隕石探査と隕石回収計画
Project/Area Number |
14403011
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Research Institution | Iwate University |
Principal Investigator |
矢内 桂三 岩手大学, 工学部, 教授 (40004494)
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Keywords | モンゴル / ゴビ砂漠 / 日本-モンゴル国際共同研究 / 隕石 / 隕石探査 / 月隕石 / 火星隕石 / コンドライト |
Research Abstract |
本研究計画最終年度は,今まで4回実施したゴビ砂漠隕石探査の総仕上げとして,モンゴル国南部地域の中で最も有望視される地域(砂漠)と精査した.今回もモンゴルの風習である右回りのルートを選び,探査隊は2005年8月27日ウランバートルを出発,南下しながら探査をつづけた.8月29日にはイバノフ鉱山(世界最大の銅鉱山の一つ)で,隕石の情報を得て,現地を調査したが物は黒い球状花崗岩(地球の岩石)であった.探査隊は西進し,ダランザドガドを通り,砂丘地帯の探査を続けた.更に,西に進みエヒンゴル(東経99°北緯43°)周辺の砂丘・砂礫原を探査したが,隕石の発見は無かった.探査隊はここでUターンし,北東に進みながら探査を続けマンダルゴビに到着した.この地で,原住民から隕石ではないかと言われた鉄の塊(約2kg)を譲り受けた.探査中地元住民から隕石の情報を得るとともに.現地の博物館や民族資料館等を訪問したが,隕石と思われるものは無かった.探査中の最大の出来事は西部の砂漠でキャンプ中"さそり"に出会ったことである.幸いテントに侵入されずにすみ安堵した.今回の隕石探査はメンバー5名,車2台で実施し,総走行距離は3,920kmであった.9月12日に全員無事にウランバートルに戻った.
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Research Products
(3 results)