2002 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
14405016
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Research Institution | Japan Agency for Marine-Earth Science and Technology |
Principal Investigator |
山本 啓之 海洋科学技術センター, 海洋生態・環境研究部, 研究主幹 (30182645)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
平石 明 豊橋技術科学大学, エコロジー工学系, 教授 (40283486)
千浦 博 国際基督教大学, 教養部, 助教授 (00103698)
加藤 憲二 静岡大学, 理学部, 教授 (70169499)
花田 智 産業技術総合研究所, 生物遺伝子資源部門, 研究員
鎌形 洋一 産業技術総合研究所, 生物遺伝子資源部門, 主任研究官
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Keywords | chemosynthesis / photosynthesis / thermophiles / hot spring / phylogeny / biogeography / quinone / 16S rRNA |
Research Abstract |
平成14年度の海外調査は、8月8日から8月30日の21日間においていNew Zealand北島の熱水地帯ならびにAustraliaの深層井戸にて実施した。 New Zealandでは、Orakei Korako、Wai-O-Tapu、WaimanguおよびOhinemutuの温泉より試料を採集した。予定していたR. Bhamidimarri (Massey University)の都合がつかず、H. Morgan (University of Waikato)の協力により許可を取得し、New Zealand調査を実施した。温泉は、水温50-93℃のpH3-7で硫化物濃度は低く(3PPm以下)、ガス発生の頻度が高いことを特徴とした。温泉微生物マットでは、光合成細菌が優占していた。 Australiaでは、B. Patel (Griffith University)とQueensland州政府のJ. Chavasse (Department of Natural Resources and Mines)の協力によりGreat Artesian Basin深層井戸の調査許可を取得し、試料を採集した。井戸から噴出する熱水は、61-87℃でpH7-8、硫化水素は検出限界以下を示した。微生物マットは、温泉と同様に流路に形成されていた。噴出口周辺には灰白色マットが形成され、下流には光合成細菌マットが形成されていた。 採集した試料は、現場において乾燥、エタノール固定、ホルマリン固定などの処理をし、また海外研究協力者の実験室にて顕微鏡観察と分光光度分析を実施した。日本に持ち帰った試料は、キノン分析、分離培養、遺伝子解析などの検査を実施している。
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