2004 Fiscal Year Annual Research Report
亜寒帯循環海洋生態系の気候変化への応答-北太平洋における東西比較
Project/Area Number |
14405026
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
齊藤 誠一 北海道大学, 大学院・水産科学研究科, 教授 (70250503)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
飯田 浩二 北海道大学, 大学院・水産科学研究科, 教授 (40142707)
桜井 泰憲 北海道大学, 大学院・水産科学研究科, 教授 (30196133)
志賀 直信 北海道大学, 大学院・水産科学研究科, 助教授 (30091466)
工藤 勲 北海道大学, 大学院・水産科学研究科, 助教授 (00195455)
久万 健志 北海道大学, 大学院・水産科学研究科, 教授 (30205158)
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Keywords | 亜寒帯循環 / 海洋生態系 / 気候変化 / 北太平洋 / 東西比較 / ベーリング海 / アラスカ湾 / おしょろ丸 |
Research Abstract |
本海外学術研究は、学部間協定を締結している北海道大学水産学部、アラスカ大学フェアバンクス校水産・海洋学部ならびにワシントン大学海洋・水産学部の3大学が中心となって、北東太平洋亜寒帯域に存在するアラスカ湾循環生態系およびベーリング海循環生態系、北西太平洋亜寒帯域に存在する西部亜寒帯循環生態系、それぞれにおける地球規模での気候変化に伴う海洋環境変化と生態系のダイナミックスを比較研究しながら明らかにすることを目的とする。 2004年夏季の練習船おしょろ丸調査航海において、北西太平洋東経165度線、アラスカ湾西経165度線、および南東ベーリング海において、研究計画の調査項目を実施した。本航海には北大側3名を派遣し、アラスカ大学から1名(うち北大2名は本研究費現地参加費を使用)が現地参加した。この調査の概要は以下の通りである。 ・CTDによる物理環境調査、および採水による基礎生産の現場測定と衛星情報との照合を行った。特に円石藻類の調査と陸棚縁辺に形成されるベーリング海渦に注目した。円石藻類は9月に発生していたことを海色衛星データを用いて確認した。 ・各種プランクトンネットによるプランクトン群集構造の種組成と定量評価を行った。 ・高次生物の主要な餌生物であるマイクロネクトンの定量採集を実施した。 ・各種ネット採集、音響資源計測による生物種、組成、群れの特性などを可視化して、定量採集技術の向上を計った。 2004年夏季には、さらに海洋研究開発機構の海洋地球研究船みらいによる千島列島南方ロシア経済水域および西ベーリング海ロシア経済水域における観測航海に大学院生2名を参加させて海洋光学データ、基礎生産データを収集するとともに、学術研究船白鳳丸に北大研究者1名が乗船して鉄散布実験に参加した。 2005年2月には、北大研究者1名をアラスカ大学へ派遣し、成果の取りまとめについて打ち合わせをおこなった。
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Research Products
(10 results)